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弥都波能売神(みづはのめのかみ)/日本の神々の話

20170829

記紀に登場する神
『古事記』では弥都波能売神(みづはのめのかみ)、『日本書紀』では罔象女神(みつはのめのかみ)と表記する。神社の祭神としては水波能売命などとも表記される。
淤加美神とともに、日本における代表的な水の神(水神)である。
「水速女命(みづはやめのみこと)」を別神とする説もあるが、同じ神として、とりあえず載せておく。

『古事記』の神産みの段において、カグツチを生んで陰部を火傷し苦しんでいたイザナミがした尿から、和久産巣日神(ワクムスビ)とともに生まれたとしている。
『日本書紀』の第二の一書では、イザナミが死ぬ間際に埴山媛神(ハニヤマヒメ)と罔象女神を生んだとし、埴山媛神と軻遇突智(カグツチ)の間に稚産霊(ワクムスビ)が生まれたとしている。

***
『古事記』の「伊邪那岐命と伊邪那美命」の巻、「二神の神生み」の段
 (現代語訳)
 伊邪那岐.伊邪那美神は、国を生み終えて、さらに神を生み出した。そして生んだ神の名は、大事忍男神、次に石土毘古神を生み、次に石巣比賣神を生み、次に大戸日別神を生み、次に天之吹男神を生み、次に大屋毘古神を生み、次に風木津別之忍男神を生み、次に海の神の、名は大綿津見神を生み、次に水戸の神の、名は速秋津日子神、次に女神の速秋津比賣神を生んだ。 大事忍男神より秋津比売神まで合わせて十神。

(途中略)

 次に生んだ神の名は、鳥之石楠船神で、またの名は天鳥船という。次に大宜都比賣神を生んだ。次に火之夜藝速男神を生んだ。またの名は火之炫比古神といい、またの名は火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)という。この子を生んだために、伊邪那美命は、陰部が焼けて病の床に臥された。そのときの嘔吐から成った神の名は、金山比古神と金山比賣神である。
 次に糞から成った神の名は、波邇夜須比古神と波邇夜須比売神である。
次に尿から成った神の名は、弥都波能売神と和久産巣日神である。この和久産巣日神の子は、豊宇氣比賣神という。そして伊邪那美神は、火の神を生んだのが原因で、ついにお亡くなりになった。 天鳥船より豊宇氣比賣神神まで、合わせて八神である。
  伊邪那岐.伊邪那美神が、共々に生んだ島は、すべて十四島、また神はすべて三十五神である。 
これらは、伊邪那美神が亡くなられる前に生まれた。ただし意能碁呂島は、生んだのではない。また蛭子と淡島とは、子の数には入れない。
***

神名の「ミヅハ」は「水走」と解して灌漑のための引き水のことを指したものとも、「水つ早」と解して水の出始め(泉、井戸など)のことともされる。
『古事記』には他に闇御津羽神(クラミツハ)があり、これも同じ語源と考えられる。

「ミツハ」に「罔象」の字が宛てられているが、罔象は『准南子』などの中国の文献で、龍や小児などの姿をした水の精であると説明されている。

灌漑用水の神、井戸の神として信仰され、祈雨、止雨の神得があるとされる。
丹生川上神社(奈良県吉野郡)などで淤加美神とともに祀られているほか、各地の神社で配祀神として祀られている。
大滝神社(福井県越前市)摂社・岡田神社では、ミヅハノメが村人に紙漉を教えたという伝説が伝わっている。

私がこの神を参拝した神社:
埼玉県狭山市・峰の愛宕神社
埼玉県・三峯神社 境内 鎮火神社 御井神社
東京都・神田明神 境内 魚河岸水神社
東京都・大國魂神社 境内 水神社
茨城県・大洗磯前神社 境内 水神社
栃木県・宇都宮二荒山神社 境内 水神社
千葉県・玉前神社 境内 十二社
愛知県・熱田神宮 境内 清水社
京都府・賀茂別雷神社 境内 川尾社
島根県・熊野大社 境内 荒神社


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