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道主日女命(みちぬしひめのみこと)/日本の神々の話

20170928

「播磨国(はりまのくに)風土記」にみえる神。

私がこの神のことを知ったのは、谷川健一氏の『青銅の神の足跡』のなかで、兵庫県多可郡多可町の式内社荒田神社の伝承について紹介していたからである。

その伝承は『播磨国風土記』の託賀郡(多可郡)の条に登場する。
その土地の女神・道主日女命(みちぬしひめのみこと)が父のわからない子を産んだ。
父親を知るために占いにつかう酒をつくり、神々をあつめ、その子に父とおもう神に酒をささげさせた。
子に盟酒(うけいざけ)をつぐ相手を諸神から選ばせたところ、天目一箇神(あまのまひとつのかみ)についだことから天目一箇神が子の父であるとわかったというもの。
この神話は農耕民と製銅者集団の融合を表していると考えられている。

天目一箇神:
『古語拾遺』によれば、天目一箇神は天津彦根命の子である。岩戸隠れの際に刀斧・鉄鐸を造った。大物主神を祀るときに作金者(かなだくみ、鍛冶)として料物を造った。また、崇神天皇のときに天目一箇神の子孫とイシコリドメの子孫が神鏡を再鋳造したとある。『日本書紀』の国譲りの段の第二の一書で、高皇産霊尊により天目一箇神が出雲の神々を祀るための作金者に指名されたとの記述がある。『古語拾遺』では、筑紫国・伊勢国の忌部氏の祖としており、フトダマとの関連も見られる。

鍛冶の神であり、『古事記』の岩戸隠れの段で鍛冶をしていると見られる天津麻羅と同神とも考えられる。神名の「目一箇」(まひとつ)は「一つ目」(片目)の意味であり、鍛冶が鉄の色でその温度をみるのに片目をつぶっていたことから、または片目を失明する鍛冶の職業病があったことからとされている。これは、天津麻羅の「マラ」が、片目を意味する「目占(めうら)」に由来することと共通している。

天目一箇神は製鉄の神とされています。

一方、『先代旧辞本紀』や丹後の籠神社の社家である海部氏に伝わる『海部氏勘注系図』では、道主日女は天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(アマテルクニテルヒコアメノホアカリクシタマニギハヤヒノミコト=アメノホアカリとニギハヤヒが合体した神名)の妻としている伝承もあります。

天目一箇神は製鉄の神という重要な神なので、その妻神である道主日女命も、色々なところに顔を出しているようです。

現在、道主日女命を祀る神社には巡り合えていませんが、
兵庫県多可郡多可町の式内社荒田神社の伝承では、当初は天目一箇命と道主日女命を祀っていたとのことです。


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