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韮崎市・柳原神社の狛犬

20171117

所在地:山梨県韮崎市中田町小田川1259 柳原神社参道
撮影日:2017年11月16日

以前狛犬の情報を集めていたときに、そのあまりにものんびりした人懐こい表情から、山梨に行ったときには会おうと思っていた狛犬です。
昨日、甲斐国一之宮浅間神社、酒折宮に参拝したあと、ここを訪ねました。

須玉インターを降りて、県道141号線を南下、県道141号線沿いに柳原神社はあります。
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柳原神社は、慶長年間の勧請らしく、古社記によれば今の所より半町東に在りしが、江戸時代文化年中、塩川氾濫のため社殿等流失せしにより今の地に遷座したということです。

その参道に、めざす狛犬は居ました。
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年代:推定 文化12年(1815)
材質:石造
型式:宝珠・角型(和犬型)

年代は、狛犬には刻まれていません。
私は以前写真をみたときの印象から「はじめ型」だと思っていましたが、調べると同市内に山神社というところがあり、そこ狛犬が柳原神社のものとよく似ている。そちらは建立年が文化10年(1813)と分かっているとのことでした。
一方、柳原神社にある石灯籠と水盤には文化12年(1815)とありますから、狛犬も同年とするのが妥当だと考えます。

阿吽両方に、宝珠か角らしきものがあります。
角のある「はじめ型」とも思ったのですが、年代的には無理があります。
年代からすれば、「宝珠・角型」とするのが妥当で、石工さんの意思で和犬型にしたのだと判断しました。

右側が阿形獅子。頭に宝珠を載せている。
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左側が吽形獅子。頭に角あり。
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特徴:
・右は口をやや開き阿形、たてがみが巻き毛なので獅子。頭に宝珠を載せている。
口をひらいているといっても、吽形よりやや開いている程度の中途半端な開き方。
・左は吽形、たてがみが巻き毛なので獅子。頭に角がある。
・たてがみが長く、左右に均等に流れている。
・耳は垂れている。眉があり、人間くさい顔。
・顎髭、牙は無い。きわめて人間くさい、のんびりした犬の顔。
・姿勢がかなり猫背な姿勢
・前足は、直立。巻き毛は無い。
・後足は蹲踞から腰を浮かせた感じ。まったく巻き毛は無い。後足の間は彫ってない。
・尾は、根元に大きく三つの巻き毛。そこから長くまとまって炎が立っている。

頭の上に、宝珠か角らしきものあり。
阿形が宝珠と判断。
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吽形が角と判断。
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前足は、直立。後足の間は彫ってない。
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阿形と吽形、微妙に違うが、蹲踞から腰を浮かせた感じ。
犬はこんな姿勢が多い。
阿形
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吽形
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尾も阿吽で微妙にデザインが違うが、背中にぴったり付き、三つの巻き毛から炎が上がっている。
縄文土器と表現したほうがぴったりくる。
阿形
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吽形
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とにかく、この人懐こい表情には、おもわず頭を撫でにいってしまう。
ブサイクなかわいい狛犬である。


帰ろうとして、境内にある土俵を見てズッコケた。
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土俵が、地面から2メートル近く擂鉢状に砂を盛り上げた上にある。
この上で相撲を取ったら、えらい高いところで取っている気分だろう。
調べてみたら、祭礼は、10月の中旬第三土日に神輿・神楽舞の奉納・力相撲が行われているようだ。
相撲を取る力士の風体は、一風変わっていて、神輿を担いだ若い衆が、上半身は法被を脱いで黒い短パンに腹帯姿、足には足袋の上に草鞋(ワラジ)を履いた姿で相撲を取るのだそうだ。

(了)


狛犬の記事一覧を見る



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コメント

No title

突然の訪問、失礼いたします。
私はこちら⇒https://goo.gl/J4i7FY
でブログをやっているきみきといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^

No title

四季歩さん、こんにちは

こりゃあ、面白い形の狛犬ですね! 顔は「おもろい」し、また、横から撮った写真も形が面白いです。また、向かい合っているのでなく、神社にお尻を向けているのも珍しいですね。ううん、韮崎市ですか、韮崎駅と言えば、大昔、金峰山とかに登った時に降りただけですね。

ところで、教えていただきたいのですが、本日、荒川区にある三峯神社、と言っても、祠みたいな感じの神社なのですが、そこの狛犬、狐みたいな感じのものでした。狛犬、もう1組あったのですが、そちらも狐みたいな感じで。ううん、三峯神社の狛犬って、オオカミだと思っていたのですが、狐みたいだけど、それはオオカミと思った方が良いのでしょうか。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
荒川区にある三峯神社、検索したら狛犬の写真も豊富にありました。
オオカミですね。「狛狼」ですね。
そういえば、座っている姿勢が狐とおなじですね。

拙ブログの、秩父「三峰神社」を見ていただけたら、
そこに登場する狛狼は荒川区にある三峯神社と同じだと
納得されると思います。
下記がその記事です。
http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-1462.html

No title

四季歩さん、こんにちは

早速のお教え、どうもありがとうございます。ううん、私には稲荷神社の狐と同じに見えたのですが、やはり、狼ですか。折角、彫るのでしたら、もう少し、狼っぽくして欲しかったです。

ところで、本日(11/18)、図書館で、雑誌「山と渓谷」2017.12号を読んだのですが、その中の中央ページ辺りに、青柳健二氏による「狼信仰を訪ねる旅」と言う4ページがありました。駒狼の写真も載っています。その中に、昔の人々が狼と言っていたのは、生物学的な狼と山犬を区別せずにそう呼んでいたのではないかと言う説にはなるほどと思いました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
日本で、江戸時代までは狼は有難い存在でした。
ニホンオオカミは、家族単位でしか行動しないので、
食料は山で十分確保できていました。
猪や鹿を追うので、人間にとってはありがたかった。
それが明治になり、イソップ物語などで、オオカミは
恐ろしいという話が入ってきました。
タイリクオオカミは、集団で狩りをするので、分け前確保
のため、人間の家畜を襲っていたんです。
それで明治政府が、オオカミは害獣だとしてしまい、
絶滅させてしまいました。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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