青面金剛庚申塔/千代田区・心法寺

20171124

所在地:東京都千代田区麹町6-4-2 心法寺境内
撮影日:2017年11月20日

これから東京都内の庚申塔をアップしていきます。
最初は千代田区で、この区内に現存するのは、今回の庚申塔と神田柳森神社のものの二つだけのようです。

JR四谷駅から歩いて5分ほど、すぐ近くにあります。
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このお寺は、徳川家康開基とのことで、江戸時代の大火のたびお寺はまとめて移転されていますが、千代田区に唯一江戸時代初期のお寺が残ったのは、徳川家康開基のお寺だったからのようです。

そのお寺も、江戸時代には「心法寺の閻魔さま」としても有名だったそうですが、その建物も東京大空襲で焼けてしまったとのことです。
今回の庚申塔も、邪鬼や三猿がトロけています。
各地に残る東京大空襲で焼けた「トロケ地蔵さん」と同じく、戦災の跡を残すものではないかと思います。

境内に置かれた梵鐘の横に庚申塔はあります。
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塔身:駒形
主尊:一面六臂青面金剛
日月:浮き彫り、瑞雲なし
主尊の特徴:一面六臂、髪火焔、頭に髑髏
本手:剣とショケラ
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、矛
脇侍:左向一邪鬼、二鶏、三猿と桃
造立年代:宝暦2年(1752)
高さ:塔身90cm

造立年代は、右横に刻まれている。
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全体像
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日月は浮き彫りだが、瑞雲なし。
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神は火焔、頭に髑髏を戴く。
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本手の右手に剣。
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本手の左手にショケラ。
ショケラは普通「半裸の女人」だが、ここでは現代ならワンピースを着ているとなるのだが??
帯無しの浴衣だろうか、不思議な恰好である。
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その他の手が持つ法具は、法輪、弓、矢、鉾。
三叉矛が普通多いが、ここでは鉾である。
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踏まれている邪鬼と左右に雄鶏と雌鶏。
邪鬼は東京大空襲の戦火のためか、トロけている。
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三猿は、トロけたり欠けたり痛ましいが、ここの特徴は桃が一緒に彫られていること。
桃は古くから邪気を払うとされ、また桃の葉をしぼった汁を飲むと庚申信仰の目的である三尸虫を除くという俗説があった。
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ここの庚申塔の大きな特徴は、髑髏、桃。
髑髏は、同じ武蔵国でも埼玉県では私は未見。都内ではわりと見られるところが面白いところ。
三猿と一緒に桃が彫られているのも、希少な例である。
邪鬼と三猿の一部がトロけているのも、戦火の記憶かもしれない。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

これは彫りが深いせいか、全体的にはよく保存されていますね。特に金剛像の部分は眉毛の辺り以外はほぼ綺麗に残っていますし。

桃って、確か、中国では霊力があることになっているのですよね。だから、西遊記なんかにもよく出てきますし。また、桃太郎の話も、桃の霊力と関係あると思っています。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
日本で一番古い話は『古事記』に出てくるものでしょう。
イザナギが黄泉の国にイザナミに会いに行き、
イザナミの手下たちに追われて逃げる時、
桃で難を逃れています。
中国から伝わったのだと思いますが。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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