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主玉神(ぬしたまのかみ)/日本の神々の話

20171202

記紀など神話には登場しない。

茨城県桜川市の「鴨大神御子神主玉神社」の祭神。
また、配祀神は太田田根子と別雷神となっている。

鴨大神の御子神である「主玉神」ということである。

『日本三代実録』貞観3年(861年)9月23日、「主玉神」に従五位上を授けるとある。

「主玉神」が神話に登場しないので、特定しようとすると難しくなってくる。

鴨(加茂)族は、二つの系統がある。
一つは「天神系」で、八咫烏に化身して神武天皇を導いたとされる賀茂建角身命を始祖とする天神系氏族。代々賀茂神社に奉斎し、山城国葛野郡・愛宕郡を支配した。
山城の賀茂社とは、上賀茂神社と下鴨神社の総称で、その場合は加茂建角身命と賀茂別雷命の親子で考えると、賀茂別雷命=主玉神と考えられるが、それなら配祀神が別雷神ではおかしな話となる。
賀茂別雷命とは違う御子神=主玉神であろうか。

もう一つは「地祇系(三輪氏族)」で、大物主(三輪明神)の子である大田田根子の孫大鴨積を始祖とする、三輪氏族に属する地祇系氏族。大和国葛上郡鴨(現在の奈良県御所市)を本拠地とする。
ここで『日本書紀』では鴨大神の子大田田根子=主玉神と考えられるが、それなら配祀神と同じとなってしまう。
大田田根子の兄弟神とするか。
『古事記』では、大田田根子は大物主神の4代孫なので、大物主神の御子神は櫛御方となり、=主玉神とするか。
大和の鴨神社の祭神は大田田根子である。
ここから、大田田根子の御子神=主玉神とするか。

このように、絞り切れないのだ。
しかし少なくも、鴨(賀茂)族の祖先神であることは間違いない。

「天神系」と「地祇系」が一緒に祀られているのは、山城国葛野の賀茂県主(天神系)は、大和国葛城郡鴨を拠点とした地祇系賀茂氏が山城に進出したものとする説があり、根は同じと考えると、おかしくはない。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

この辺り、常磐風土記?等が残っていれば、少しはわかるかもしれませんね。冬に雪が積もる青森市辺りでも、あれだけ大きな遺跡が残っているのですから、茨城県辺りでも、色々とあってもおかしくないと思っています。

そう言えば、別の話ですが、本日(12/3)、上野駅近くの「東京国立博物館」に行ったのですが、本館・1階の仏像が並べられている所、大分、模様替えがあったようで、そこに、広島県の吉備津神社にあると言う木製の「狛犬」が展示されていました。製作は12世紀だそうです。ただし、撮影は禁止です。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
貴重な情報、ありがとうございます。
吉備津神社というのは、いいですね。
私は中国地方の狛犬のデータが皆無なんです。
たぶん、関東のものとは違うと思います。
ぜひ見に行きたいです。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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