渋谷・金王八幡宮の狛犬

20180507

所在地:東京都渋谷区・金王八幡宮境内金王丸御影堂前
撮影日:2018年4月7日

金王八幡宮については、境内に「金王桜」という銘桜があり、その記事の際に紹介しています。

その記事を見る


今回の狛犬は、境内金王丸御影堂前にありますが、澁谷金王丸の木像を納めているのが御影堂です。

渋谷金王丸常光(しぶやこんのうまるつねみつ)は、源義朝に従って保元の乱(1156)で大功を立て、その名を轟かせました。
続く平治の乱(1159)では義朝は敗れ、東国に下る途中立ち寄った尾張国野間の長田忠宗の謀反により敢えない最期を遂げました。金王丸は、京に上り常磐御前にこのことを報じたのち渋谷で剃髪し、土佐坊昌俊と称して義朝の御霊を弔いました。(平治物語には、金王丸は出家して諸国を行脚し義朝の御霊を弔った、とあります。)

金王丸は、義朝の子である頼朝との交わりも深く、頼朝が挙兵の折は、密かに当八幡宮に参籠して平家追討の祈願をしました。
壇ノ浦の戦いののち頼朝は義経に謀反の疑いをかけ、これを討つよう昌俊(金王丸)に命じました。昌俊は断ることもできず、文治元年(1185)10月、百騎ばかりを率いて京都に上り、同月23日夜義経の館に討ち入りました。昌俊は、はじめから義経を討つ考えはなく、捕らえられて勇将らしい立派な最期を遂げました。

金王丸の名は平治物語、近松戯曲などに、また土佐坊昌俊としては源平盛衰記、吾妻鏡、平家物語などにみえ、その武勇のほどが偲ばれます。
渋谷氏の後裔は全国各地に連綿と続いておりますが、明治の元勲東郷平八郎元帥も渋谷氏子孫の一人です。

金王丸の木像は、3月最終土曜日に斎行される金王丸祭で御影堂の開帳があり、特別公開されます。

金王丸御影堂前に、今回の狛犬は居る。
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年代:宝暦9年(1759)
材質:石造
型式:宝珠・角型

右側に、阿形獅子。頭に宝珠あり。左前足で玉を掴んでいる。
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左側が吽形獅子。頭に欠けているが角あり。左前足で玉を掴んでいる。
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみに巻き毛あり獅子。頭に宝珠を載せている。
・左は吽形、たてがみに巻き毛あり獅子。頭に欠けているが二股の角あり。
・たてがみは首から左右に流れて、巻き毛が比較的大きい。
・大きめな耳は横に垂れている。眉と髭が立派。顔は逆三角形。
・阿形は口を開き舌が見える。瞳がやや上向きに彫られており、見上げている感じ。
・吽形は口を閉じ、歯をむき出し。
・眉間にシワを寄せているが、表情はニヤッとしている感じ。
・前足はやや前方に直立。後足は蹲踞。
・前足と後足共に筋肉やコブが強調され、たくましい。
・阿吽共に左足で玉を掴む。
・尾は立っていて、皮が開いたタケノコ状に勢いよく炎が立つ。巻き毛は中央と左右に一つずつ。


尾の状態
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年代は、宝暦9年(1759)。
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狛犬の記事一覧を見る



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おお、ここは以前に紹介された時に行こうと思ったのですが、その後、渋谷には行かない状態が続いているので(以前は渋谷の映画館やタワーレコードに行っていたのですが)、未だに行っていない所です。

それにしても、石が良いのか、ここの狛犬、保存状態が良いですね!

matsumoさん

コメントありがとうございます。
この金王八幡の狛犬と、忘れずに
隣の豊栄稲荷に寄ってください。
庚申塔が8基並んでいます。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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