常陸国歴史探訪/常陸国府跡、国分寺跡

20180514

5月9日に歴史クラブの定例見学会で行きました。
この日は、午前中は小雨、午後は曇りの天気でした。

【常陸国府跡】
石岡市中心部、石岡台地上に位置する常陸国の国府の遺構である。この国府は、初代常陸国司の百済王遠宝の頃に計画が始まり、9代目の百済敬福、10代目の佐伯今毛人の頃までには完成したと推測されている。
国府内では国衙を西端に配置して条坊制が敷かれ、北に常陸国分寺(位置)や常陸国分尼寺(位置)、南に総社(現・常陸國總社宮、位置)が配置された。国衙は方2町で内部に国庁を置き、周囲には土塁と堀が巡らされ、東西南北には門が設けられたとされる。また国府の周囲は北を国分寺境界、南をビンズル谷津、東を山王川低地、西を恋瀬川低地で限ったと推測され、周囲に土塁が、東西南北には門が設けられたとされる。なお、国分尼寺跡のさらに北方には、関連遺跡として工房跡と見られる鹿の子遺跡(位置)が確認されている。

国府の中枢をなす国衙の遺構は、石岡市立石岡小学校(石岡市総社一丁目)の校庭において発見された。同地が国衙跡と認識されるに至ったのは、昭和45年(1970年)の石岡小学校の建て替えに伴う発掘調査で大型建物が発見された時になる。平成10年(1998年)には小学校の施設建設に伴う調査がなされたが、大型建物が検出されたことから当地での建設は中止され、遺構は保存された。そして平成13年(2001年)から平成19年(2007年)にかけて本格的な調査が実施され、国衙の詳細が明らかとなった。発掘調査からは7世紀末から11世紀までの施設の変遷が明らかとなっており、国衙の誕生から衰退までが通して確認可能な遺跡になる。これらの遺構は平成22年(2010年)に国の史跡に指定された。現在は石岡小学校校庭の地下に保存された状態で、史跡整備等はなされていない。

隣の市民会館駐車場から国府跡に行く途中、「陣屋門」があり。

〇陣屋門
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石岡小学校校庭にある、国府跡・ふるさと歴史館を訪ねる。
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あらかじめお願いしてあった、ボランティウガイドさんの説明で見て回る。
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〇国府跡碑
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〇箱式石棺
舟塚山古墳から出土したもの。
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〇府中城の土塁
ここは、府中城でもあったので、土塁の一部が残っている。
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〇常陸大掾氏について
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〇石仏「風間阿弥陀」
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この校庭が国衙跡である。
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ワンちゃんがお座りして感じの石があった。
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【ふるさと歴史館の展示】
〇一階
常陸国府跡全体図
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たくさんの発掘調査写真があったが、その中から一枚。
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石岡と云えば、獅子頭らしい。
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〇二階展示
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最近、地質学に目覚めていて、特産鉱物には目が無い。
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◇鹿の子遺跡
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◇漆紙文書
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奈良・平安時代は紙が貴重品で、リサイクルしていた。
漆が蒸発しないように容器の落とし蓋として再利用された文書が、漆が付いているため腐らずに残っていたもの。
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◇ガラス玉鋳型
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◇日立国分寺復元模型
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これで、国府跡・ふるさと歴史館の見学は終り、続いて総社神社に参拝したが、総社神社は別記事として、その後見学した国分寺跡の記事を続けます。

バスで10分ほど移動して、国分寺跡に到着。

【常陸国分寺跡】
創建は不詳。『常陸府中鏡』によれば天平15年(743年)に起工し、天平勝宝4年(752年)に成就したという。『延喜式』主税寮では諸国本稲に「国分寺料六万束」と見え、諸国国分寺のうちでも屈指の寺領を有したとされる。
『扶桑略記』仁和4年(888年)11月23日条では、『本朝法華験記』の引用として、常陸国書生の飛鳥貞成が国分寺で供養を盛大に行なったと見える。また税所文書によると、嘉吉2年(1442年)の常陸国留守所からの下文で、天平神護2年(766年)・延暦24年(805年)の太政官符に従い三宝布施300束と講読師并謂僧布施5,624束が奏上されている。
『府中平邑巡覧記』によると、創建80年後での兵火による焼失のほか、天慶2年(939年)の平将門の乱で焼失、天正13年(1585年)の佐竹氏・大掾氏の兵火で焼失し、以後衰退したという。

中門跡から遺構が残っている。
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残っている遺構
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中に入ると、大きな銀杏があり。
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こちらの参道が突き当たったところにあるのが、国分寺跡の金堂の位置に建てられている薬師堂
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薬師堂
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横に、綺麗な菖蒲が咲いていた。
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〇講堂跡
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〇七重塔芯棒の礎石
本来は、ここの場所ではない。
あった場所は住宅地になってしまっており、ここに移設されたもの。
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〇都々一坊扇歌堂
都々逸節の創作者として知られる都々逸坊扇歌が嘉永5年(1852年)に府中で没したことから、記念として昭和8年(1933年)に建立されたもの。石岡市指定文化財に指定されている。
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【現在の国分寺】
中世末期頃からは無住であったとされるが、慶長年間(1596年 – 1615年)に近隣の菩提山千手院来高寺の住職が国分寺住職を兼務するようになった。『府中平邑巡覧記』では、国分寺は千手院末寺である旨が記されている。
大正8年(1919年)、千手院と国分寺との合併によって現在の国分寺が成立し、千手院は廃寺とされた。

下見の時の写真
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〇山門
旧千手院の山門。千手院は府中の大寺の1つであったが、大正8年(1919年)に国分寺と合併して廃寺となった。この山門は、その千手院の唯一の遺構になる。石岡市指定文化財に指定されている。
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山門の前に、雨のため枝が垂れた桜の木に実がついていた。
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続いて、次回は総社神社の記事を載せます。

総社神社の記事を見る


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おお、色々と頑張っていらっしゃるので、お忙しそうですね。

石岡市ですか、常磐線の石岡駅は通るだけで、降りたことは一度もありませんが、この辺り、古代からずっと人が住んでいたようですね。地図を見ると、すぐそばに霞ヶ浦があり、古代の地形だと現代よりこれが大きいとか等で、水運と関係があったのかなあなんて思いました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
東国で2番目に大きい前方後円墳があるので、
古くから開けていたのは確かですね。
水戸や笠間などだけではない、という事ですね(笑)
私も、これまで石岡のことはあまり
知りませんでしたが。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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