FC2ブログ

天草・本渡諏訪神社の狛犬-3

20180904

所在地:熊本県天草市諏訪町8-3 本渡諏訪神社駐車場側入り口
参拝日:2018年7月18日

この神社は九州熊本県・天草の代表神社・総鎮守ということで、立派な神社です。
本渡諏訪神社については、既に記事があります。

その記事を見る


この神社には4組の狛犬が居るが、今回の狛犬は駐車場側からの入り口に居る狛犬です。
180904hondo01.jpg


180904hondo02.jpg


年代:寛永20年(1643)奉納
材質:石造
型式:玉取り・子獅子連れ型

右側が阿形獅子。角がある。
玉を取り、子獅子も一頭連れている。
180904hondo03.jpg


180904hondo04.jpg


耳は後ろに伏せ、たてがみは巻き毛から長く伸びている。目は玉眼風に塗られている。
鼻の穴は閉じている。牙は上下4本。口ひげは八の字に房状。顎鬚は二段に生えて威勢が良く熊本型の特徴が出ている。
180904hondo05.jpg


180904hondo06.jpg


阿形には、立派なオスのシンボルがあり、撫でられて光っている。
子孫繁栄の願いからきている。
180904hondo07.jpg


身体には体毛の表現も豊かで、前足と後足の走り毛も立派。足の指と爪も長い。
前足の右で玉を押さえ、前足の間に子獅子を一頭連れている。
180904hondo08.jpg


180904hondo09.jpg


左は吽形獅子。目立たないが、よく見ると角がある。
子獅子を二頭連れている。
180904hondo10.jpg


180904hondo11.jpg


耳は後ろに伏せ、たてがみは巻き毛から長く伸びている。目は玉眼風に塗られている。
鼻の穴は閉じている。口は閉じているが歯をむき出し、上の牙は下唇の外にかかっている。。
口ひげは八の字に房状。顎鬚は二段に生えて威勢が良く熊本型の特徴が出ている。
180904hondo12.jpg


180904hondo13.jpg


前足と腹の下に子獅子が二頭。
子獅子も牙をむき出し、随分と威勢がいい。
180904hondo14.jpg


180904hondo15.jpg


尾は立ち尾だが、何段にも炎状の毛が立ちあがり、勢いのある尾だ。
180904hondo16.jpg


180904hondo17.jpg


台座に、弘安6年(1283)、寛永20年(1643)と刻まれています。
弘安6年(1283)は、このお宮が創祀された年なので、寛永20年(1643)にこの狛犬が奉納されたと解釈しました。
180904hondo18.jpg


この狛犬の特徴として、石造なのに玉眼風にしていること。
鼻の穴を閉じている狛犬は、初めてだと思う。
「玉取り・子獅子連れ」型は、よくあるが、それに左右とも一頭ずつ子獅子を追加しているのは、この石工の素晴らしいアイデア。
その子獅子も半端には作っていない。堂々たる毛並みで、眉も口ヒゲも顎髭も立派で、およそ子供らしくはない顔になっている(笑)

この狛犬の彫刻の素晴らしさには脱帽である。
寛永20年(1643)の頃というのは、狛犬はまだ神殿型が主流で、「はじめ型」が現れはじめた頃である。
その時期にこのように完成された狛犬が出来るものだろうかと疑念がある。
しかし、土地柄を考えると「中国獅子」を目にする機会も多いのだろうから、とも考えた。
素晴らしい彫刻の狛犬だが、この土地は「下浦石工」の活躍した土地である。
天草市下浦町は、昔から下浦石と呼ばれる石材の産地で石工が育ち「石工の里」として石工文化が華開いた。
明治、大正、昭和から平成と時代と共に盛んになり、最盛期は300人の石工を数える程の隆盛を見た。天草、熊本県内は勿論、九州一円の石工の大半は下浦出身で占められている。その代表的な作品が県文化財に指定されている天草市の祗園橋や楠浦の眼鏡橋、更に長崎オランダ坂の石畳を初め、各地の鳥居、墓碑など、日本が誇るすばらしい石の文化遺産がある。
長崎の大浦天主堂は、日本に現存する最古の洋風教会建造物として国宝に指定されています。この天主堂もまた、天草人の手で築かれているそうです。



狛犬の記事一覧を見る



スポンサーサイト



コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

この狛犬はたてがみがすごいですね。石工は虎とかは絵で見たことがあると思いますが、もしかして、ライオンの絵をどこかで見たことがあるのでしょうか。もっとも、そうではなくて、単に伝統と言う可能性も十二分にありますが。


matsumoさん

コメントありがとうございます。
この辺は、太閤秀吉の時代に貿易大名小西行長の
配下だったので、外国文化が早くから
入って来たところです。
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop