品川・寄木神社のカッパ狛犬
20190124
所在地:東京都品川区東品川1-35-8 寄木神社参道
撮影日:2017年6月18日
寄木神社については、品川天王祭りの際に参拝した記事がある。
その記事を見る
それは、2015年6月7日のことだったが、その日は祭礼で三組ある狛犬の写真を思うように撮れず、再度2017年に撮ったものである。
参道に手前から昭和63年の青銅狛犬、文政11年のカッパ狛犬、大正2年の狛犬と三組の狛犬が並んで居る。

今回は、文政11年のカッパ狛犬である。
この狛犬は、両方とも頭に大きな皿があり、当時この神社は海に面していて、海苔漁をするときに灯明を灯して場所がわかるようにした、という伝承がある。
年代:文政11年(1828)
材質:石造
型式:カッパ型
右側の阿形獅子。蹲踞している。



口を開いており、たてがみが巻き毛なので獅子。
たてがみは下に流れて前足にかかっている。
耳を伏せ、目はまん丸。眉は横に一文字でちょっと吊り上がっている。
顎鬚は控えめ。
口が大きく上下の唇が厚い。歯はあまりわからない。牙は確認できる程度。
丸っこい顔で、表情は厳めしいが、人懐かしい顔だ。


頭に大きな皿があり、海苔漁をするときに灯明を灯したという伝承がある。

左側の吽形獅子。蹲踞している。



口を閉じており、たてがみが巻き毛なので獅子。
たてがみは下に流れて前足にかかっている。
耳を伏せ、目はまん丸。眉は横に一文字でちょっと吊り上がっている。
顎鬚は控えめ。
鼻がつぶれて、口は大きいが輪郭がよくわからない。
丸っこい顔で、表情は厳めしいが、人懐かしい顔だ。


こちらも頭に大きな皿がある。

前足は直立、後足は蹲踞。脚は短いが爪は大きい。前足の走り毛は全長にわたり立派。その他の体毛の表現はない。

尾は立っていて、下に8つの巻き毛あり、そこから何本もの炎が立ちあがっている。


年代は文政11年(1828)。

こういう、頭が皿になっている狛犬は他の場所でも見るが、当時この神社は海に面していて、海苔漁をするときに灯明を灯して場所がわかるようにした、という伝承があるのがいい。
小型で可愛らしい狛犬である。
狛犬の記事一覧を見る
撮影日:2017年6月18日
寄木神社については、品川天王祭りの際に参拝した記事がある。
その記事を見る
それは、2015年6月7日のことだったが、その日は祭礼で三組ある狛犬の写真を思うように撮れず、再度2017年に撮ったものである。
参道に手前から昭和63年の青銅狛犬、文政11年のカッパ狛犬、大正2年の狛犬と三組の狛犬が並んで居る。

今回は、文政11年のカッパ狛犬である。
この狛犬は、両方とも頭に大きな皿があり、当時この神社は海に面していて、海苔漁をするときに灯明を灯して場所がわかるようにした、という伝承がある。
年代:文政11年(1828)
材質:石造
型式:カッパ型
右側の阿形獅子。蹲踞している。



口を開いており、たてがみが巻き毛なので獅子。
たてがみは下に流れて前足にかかっている。
耳を伏せ、目はまん丸。眉は横に一文字でちょっと吊り上がっている。
顎鬚は控えめ。
口が大きく上下の唇が厚い。歯はあまりわからない。牙は確認できる程度。
丸っこい顔で、表情は厳めしいが、人懐かしい顔だ。


頭に大きな皿があり、海苔漁をするときに灯明を灯したという伝承がある。

左側の吽形獅子。蹲踞している。



口を閉じており、たてがみが巻き毛なので獅子。
たてがみは下に流れて前足にかかっている。
耳を伏せ、目はまん丸。眉は横に一文字でちょっと吊り上がっている。
顎鬚は控えめ。
鼻がつぶれて、口は大きいが輪郭がよくわからない。
丸っこい顔で、表情は厳めしいが、人懐かしい顔だ。


こちらも頭に大きな皿がある。

前足は直立、後足は蹲踞。脚は短いが爪は大きい。前足の走り毛は全長にわたり立派。その他の体毛の表現はない。

尾は立っていて、下に8つの巻き毛あり、そこから何本もの炎が立ちあがっている。


年代は文政11年(1828)。

こういう、頭が皿になっている狛犬は他の場所でも見るが、当時この神社は海に面していて、海苔漁をするときに灯明を灯して場所がわかるようにした、という伝承があるのがいい。
小型で可愛らしい狛犬である。
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コメント
No title
四季歩さん、こんにちは
なるほど、カッパ狛犬と言うのですが。確かに皿の部分、使うとしたら、油を入れて灯心を置いて火をつけると言う感じに見えますね。
でも、インターネットを検索してみると、都区内には無さそうですが、本当のカッパを狛犬にしたものもあるようですね。
なるほど、カッパ狛犬と言うのですが。確かに皿の部分、使うとしたら、油を入れて灯心を置いて火をつけると言う感じに見えますね。
でも、インターネットを検索してみると、都区内には無さそうですが、本当のカッパを狛犬にしたものもあるようですね。
matsumoさん
コメントありがとうございます。
犬でないものも、けっこうありますよね。
そういうときは、私は狛狼、狛虎、狛兎、というように
呼んでいます。
その伝で行くと、「狛カッパ」ですね。
犬でないものも、けっこうありますよね。
そういうときは、私は狛狼、狛虎、狛兎、というように
呼んでいます。
その伝で行くと、「狛カッパ」ですね。