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巣鴨庚申堂(中山道庚申塚)

20190819

所在地:東京都豊島区巣鴨4-35-1
撮影日:2019年7月19日
御祭神:猿田彦大神・大己貴神・小彦名神

ここには、中山道を歩いたとき、歴史クラブで巣鴨周辺の史跡巡り等、何度も立ち寄っていたのだが、いずれも写真がいまひとつ。それで7月に近くに来たので、きちんと写真を撮り直した。

ここは、都電荒川線の庚申塚停留所のすぐ近く。JR山手線の巣鴨駅からなら、おバアちゃんの原宿・巣鴨地蔵通り(中山道)を歩いてくれば良い。
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由来記
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巣鴨庚申塚は江戸時代中山道の立場として栄え、旅人の休憩所として簡単な茶店もあり、人足や馬の世話もしていました。江戸名所図会ではそれらの様子がにぎやかに描かれています。
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ここは中山道板橋の宿場にも近く、右に向かえば花の名所「飛鳥山」、紅葉の王子にでる王子道の道しるべを兼ねた庚申塔が建っていました。庚申塚は浮世絵『木曽街道六十九次』にも登場している。
渓斎英泉と歌川広重が合作のかたちで天保6年(1835年)ごろ完成させた『木曽街道六十九次』のうち、英泉描く「板橋宿」である。
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英泉描く風景は板橋宿と云いながら、手前は巣鴨庚申堂あたりの立て場であり、この間歩いて30分くらい距離をすっ飛ばしている(笑)。
前『江戸名所図会』「巣鴨庚申塚」と照らし合わせると、少し手前の場所であることが判ります。英泉作品の中央部に描かれる石塔が、王子稲荷や王子権現に向かう王子道との分岐点にあった庚申塔です。巣鴨の立場にあったその石塔の正面には「青面金剛(しょうめんこんごう)」、右面には「右王子道」と書いてあった。
つまり、遠近画法を応用して、巣鴨の立場から板橋宿の旅籠を遠望するという構図を採っているのです。ただし、巣鴨の立場と板橋の宿場との間にはかなりの距離があるのですが、その間をショートカットした作図です。
なお、本作品に描かれる宿場背後の森は加賀の前田家の、板橋宿の東側にあった21万坪の下屋敷を表しているものと思われる。

御由緒:
文亀2年(1502)、高さ八尺(約2.4m)の庚申塔を当地に造立したのが創祀とされる。
明暦3年(1657)、明暦の大火(振り袖火事)が発生し、当地には上州・秩父・川越方面より復興に使用される木材が多く集積された。
ある時、庚申堂の碑に立て掛けられた竹木が重心を失って倒れ、庚申塔に当り、塔は五つに砕けてしまう。
村中で協議し、丈を縮めた塔を再建し、砕けた塔はその塚の土中に埋めた。
当地は旧中山道(現・地蔵通り)と旧王子道(現・折戸通り)が交差しており、板橋宿に至る途中の立場(たてば・休憩所)として、賑わったという。
「江戸名所図会」には当時の様子が描かれており、庚申塔のそばに二軒の茶屋が立ち並び人々の行き交う様子が伺える。
明治初期には、近辺の有志が千葉県銚子市の猿田神社の御分霊を勧請した。
昭和8年(1933)、御大典記念として大塚天祖神社の社殿が新築され、その余財の一部で町会事務所を併設した庚申堂本堂が改築されたが、昭和20年(1945)に戦災で焼失する。
戦後の昭和24年(1949)、榎本留吉氏によって仮庚申堂本堂が再建された。
昭和47年(1972)、前年に発足した庚申堂改築奉賛会により本堂が造営され、昭和50年(1975)には御水屋も設置された。
昭和57年(1982)に庚申堂奉賛会が発足、平成3年(1991)に山門の改築に至っている。

門には「猿田彦大神」と書いた大きな提燈が下がる。
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中に入ると、左右に狛犬ではなくて、神猿が迎えている。
台座には三猿が刻まれている。
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江戸名所図会の説明
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手水舎
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この茶屋には小林一茶も訪れ、「ふじだなに 寝て見ても またお江戸かな」との句を詠んでいる。
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拝殿
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本堂
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本堂内には1657(明暦3)年に再建された庚申塔が納められ、これは豊島区の登録文化財になっているという。

神紋は、「月に庚」
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火消し組から奉納された立派な額
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

ここ、ちょっと狭すぎですよね。上記の絵もそうですが、昔はもっと広かったのでしょうね。

それにしても、ここの猿の象、良いですよね!

matsumo さん

コメントありがとうございます。
ほんとに狭いですね。
まあお堂ですから、こんなものかもしれませんが、
私の好きな猿田彦を祀っているので、
もっと大きくして欲しいというのはありますね。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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