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青面金剛立像・駒引き三猿/八王子市

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所在地:東京都八王子市長房町中郷路傍
撮影日:2016年2月13日

この庚申塔がある場所は、大正天皇陵・貞明皇后陵・昭和天皇陵・香淳皇后陵の4陵が造営されている「武蔵野御陵」のすぐ近くである。

大木の下の小屋に三基の石仏が安置されていて、右側が今回の庚申塔。
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塔身は唐破風笠付き角柱。
青面金剛立像と、台座に「駒引三猿」が彫られていることが特筆すべきことである。
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銘文は
右側面には「庚申供養塔」と鶏が彫ってある。
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左側面には「安永七戊戌歳四月吉日」と鶏が彫ってある。
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:なし
主尊の特徴:一面六臂、邪鬼を踏んで立つ。
本手:合掌
他の手が持つ法具:索縄、弓、矢、鉾
脇侍:二鶏、邪鬼、三猿(駒引き三猿)
造立年代:安永7年(1778)

破風に立派な彫刻がある「唐破風」の上に大きな宝珠が載っている立派な笠である。
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青面金剛全身
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髪は火炎、表情は忿怒。
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本手は合掌。
他の手は、向かって右が索縄、弓、向かって左が鉾、矢。
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青面金剛が踏んでいる邪鬼は、風化が進み、あまりよくわからない。
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台座には、「駒引き三猿」が彫られている。
先頭は鈴を持った猿、馬を引いた猿が続き、その後ろを御幣を持った猿が続く。
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※「駒引き三猿」は、「猿は馬の守り神」という信仰から来ている。

毎年国立歴史民俗博物館が行っている、その年の干支にちなむ講演会「申年のサル」講演会での説明によれば:
・日光東照宮の「三猿」は神厩舎にあり。
・中国では、春秋戦国時代(紀元前7~2世紀)のオルドス青銅器に馬と猿をモチーフにしているものあり。
・孫悟空が天界に召されたとき、最初任ぜられたのは天馬の厩の担当。
・『梁塵秘抄』(平安時代末期に編まれた歌謡集)には、「御厩の隅なる飼ひ猿は」といった文句がある。
・東北地方の馬屋では、猿の頭骨や木造の猿をお守りに飾る風習がある。
・牛馬への祈祷に猿を引きまわす⇒「猿回し芸」の集団が発生。
  その中で最後まで残ったのが「周防猿まわし」 ⇒日光猿軍団

『一遍聖人絵伝』より、武士の館の厩に飼われている猿。
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『洛中洛外図屏風』より、「周防猿まわし」
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

これは立派なものですね。ちゃんと「塔」になっていますし。仏像の彫りも立体的で厚いですし。

馬をひく猿ですか、このような形式のもの、初めて見ました。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
庚申塔もよく見ると、とてもバリエーションが
豊富です。
見ていくうちに、どんどん面白くなっていきます。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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