FC2ブログ

旧田中家住宅(川口市)

20200316

所在地:埼玉県川口市末広1丁目7番2号
撮影日;2020年2月28日

川口市文化財センターを見た後、徒歩15分ほどでここに到着しました。
「旧田中家住宅」は国指定重要文化財となっています。

まず、田中家についてですが、代々嫡男が家督を相続し「徳兵衛」を襲名してきました。農家であった初代の跡を継いだ2代目徳兵衛(文政11年~明治3畔)は、当時、大麦と豊かな地下水を利用した麦麹味噌の醸造業と材木商を始め、その後の田中家発展の基礎を築きました。
現代に残る邸宅は、4代目徳兵衛(明治8年~昭和22年)が築きました。彼は、19歳で家督を相続した後、家業の発展に力をいれるとともに、大正2年(1913)に埼玉味噌醸造組合の組合長に就任の後、南平柳村々会議員、県議会議員、貴族院議員を歴任しました。
5代目徳兵衛(徳太動は、昭和24年(1949)2月から28年2月までの4年間、第9代川口市長として、地域の発展に尽力しました。

次に、旧田中家住宅は、大正10年(1921)に上棟し、大正12(1923)に完成した煉瓦造3階の洋館と、昭和9年(1934)に増築された和館の他、茶室、文庫蔵、煉瓦塀、池泉回遊式庭園により構成されています。
洋館は、県下有数の本格的洋風建築です。デザイン性に優れた優美な外観は、イギリス式に煉瓦を積んだ壁に化粧用煉瓦を貼って仕上げられています。
和館は、木造一部2階建ての寄棟屋根をのせた数寄屋造りの建物です。この和舘が建設された時期は、4代目徳兵衛が貴族院議員として政界に進出していた時期と同じであり、大勢の来賓を迎えて行事を行うため、洋館に増築して建設したものと考えられます。
 学術的・文化財的価値については、専門家より以下のような高い評価を得ています。
①住宅としては県下唯一の木造煉瓦造3階建の建築物です。
⑨本市の素封豪の繁栄を極めた生活ぶりを象徴する建物です。
⑨旧芝川沿いに位置しており、街区のランドマークを形成しています。
㊥質の高いデザインを備えています。
⑨地元職人たちの高い建築技術を表現した建物です。
⑥味噌醸造業との関係から、近代産業遺産としての個値を有しています。

正面外観
200316tanaka01.jpg


200316tanaka02.jpg


200316tanaka03.jpg


洋館の後ろの和館
200316tanaka04.jpg


200316tanaka05.jpg


たまたま、「桃の節句」展をしていた。
館内の至る所にお雛さまが置かれていて、建物を見る上にはちょっと邪魔な場面もあったが、面白い人形もあったので良しとした。
200316tanaka06.jpg


〇玄関・帳場
200316tanaka07.jpg


200316tanaka08.jpg


200316tanaka09.jpg


神棚と折り上げ格天井
200316tanaka10.jpg


帳場の後ろの金庫
200316tanaka11.jpg


帳場と食堂の間には、手動シャッターがある。
200316tanaka12.jpg


〇応接室
来客が玄関から直接入室できるように、専用ドアが南東側に設けられている。
200316tanaka13.jpg


玄関からのアプローチ
200316tanaka14.jpg


応接室入り口のステンドグラス
200316tanaka15.jpg


応接室
200316tanaka16.jpg


〇2階展示室
蔵になっていた部分。
「上田一味噌」の醸造の展示をしていた。
200316tanaka17.jpg


貯蔵場だったので、天井は梁がむき出し。
200316tanaka18.jpg


味噌醸造の行程などの展示があった。
200316tanaka19.jpg


200316tanaka20.jpg


〇2階書斎
200316tanaka21.jpg


200316tanaka22.jpg


200316tanaka23.jpg


200316tanaka24.jpg


バルコニー
200316tanaka25.jpg


〇吹き抜けの階段
200316tanaka26.jpg


踊り場の上に見張り場みたいなコーナーが設けられている。
200316tanaka27.jpg


〇3階控えの間
200316tanaka28.jpg


200316tanaka29.jpg


この雛人形が、館内に飾られている中で。一番古いなのだとか。
200316tanaka30.jpg


200316tanaka31.jpg


〇大広間
200316tanaka32.jpg


200316tanaka33.jpg


200316tanaka34.jpg


200316tanaka35.jpg


200316tanaka36.jpg


広い部屋がお雛さまに埋め尽くされていた(苦笑)
200316tanaka37.jpg


しかし、「お祝人形」で面白いものもあった。

浦島太郎のお祝い人形
大正末~昭和初期購入
200316tanaka38.jpg


山吹伝説のお祝い人形
太田道灌の話である。
大正末~昭和初期購入
200316tanaka39.jpg


〇二階座敷・次の間
200316tanaka40.jpg


200316tanaka41.jpg


200316tanaka42.jpg


200316tanaka43.jpg


〇二階客間
200316tanaka44.jpg


200316tanaka45.jpg


200316tanaka46.jpg


200316tanaka47.jpg


天井板は屋久杉。
200316tanaka48.jpg


細かいスリットの入った欄間
200316tanaka49.jpg


和室部分の二階と一階をつなぐ階段。
200316tanaka50.jpg


一階の和室部分の、外に面した縁側
200316tanaka51.jpg


200316tanaka52.jpg


〇座敷・次の間・仏間
200316tanaka53.jpg


仏間から次の間
200316tanaka54.jpg


座敷
200316tanaka55.jpg


200316tanaka56.jpg


付け書院は、ちゃんと外に張り出させている。
200316tanaka57.jpg


最後に庭に出ました。
200316tanaka58.jpg


さすが、国の十分に指定されているだけあって、素晴らしかった。
洋館のほうが、当時の新進気鋭な気分が充満している、エネルギーにあふれた感じで、とても良かった。

この後、すぐ近くのレストランで昼食後、川口元郷駅から鳩ヶ谷駅まで電車で移動し、日光御成道を歩いて川口文化財センター分館資料室に向かいました。


「日光御成道鳩ヶ谷宿」の記事を見る


お気に入りの場所一覧に飛ぶ



歴史クラブ行事一覧に飛ぶ



スポンサーサイト



コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

初めて聞いた建物ですが、洋館と日本家屋が合わさった立派なものですね。地下鉄「湯島駅」近くの「岩﨑邸庭園」にある家屋より素晴らしいのではと思います。

そう言えば、私が勤めていた会社の同僚で、父親の名前を引き継ぐため、改名の手続きをした人がいたことを思い出しました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
ほんとうに大したものだと思いました。
昔は、成功者には財が集まるようになって
いたんですね。
今はどうなのか。
そういう階層にいないのでわかりません(笑)
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop