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上立神岩(かみたてがみいわ)

20200402

所在地:兵庫県 南あわじ市沼島
撮影日:2020年3月22日

 「古事記」、「日本書紀」の神代巻、いわゆる“記紀神話”によると、天つ神がイザナギの命、イザナミの命の二神に神聖な沼矛(ぬぼこ)を授け、国造りを命じました。
 この二神は、まず、天の浮橋に立ち、授かった矛で、混沌とした世界をかき回しました。 潮をゴロゴロと鳴らし、引き上げた矛の先から、落ちた雫が固まって島となりました。
 これがオノコロ島です。
 この島にイザナギ・イザナミの二神が降り立って、夫婦の契りを結び、御柱と宮殿を建て、国土造成を されました。 その舞台であるオノコロ島が、沼島となされています。
 イザナギ・イザナミの二神が、周囲をまわり、夫婦の契りを結んだ天の御柱がこの上立神岩だといわれています。

古事記の「伊邪那岐命と伊邪那美命」の巻、「淤能碁呂島」の段:
 (現代語訳)
 そこで天つ神一同のお言葉で、イザナキノ命・イザナミノ命二柱の神に、「この漂っている国土をよく整えて、作り固めよ」と仰せられて、神聖な矛を授けて御委任になった。そこで二柱の神は、天地の間に架かった梯子の上に立たれ、その矛をさし下ろしてかき廻されたが、潮をごろごろとかき鳴らして引き上げられる時、その矛の先からしたたり落ちる潮水が、積もり重なって島となった。これがオノゴロ島である。
 二神はその島にお降りになって、神聖な柱を立て、広い御殿をお建てになった。そしてイザナキノ命が、女神のイザナミノ命に尋ねて、「おまえの身休はどのようにできていますか」と仰せられると、女神は、「私の身体はだんだん成り整って、成り合わない所が一所あります」とお答えになった。そこでイザナキノ命が仰せられるには、「私の身体はだんだん成り整って、成り余った所が一所あります。それで、この私の身体の成り余っている所を、おまえの身体の成り合わない所にさしふさいで、国土を生み出そうと思う。生むことはどうだろう」と仰せられると、イザナミノ命は、「それは結構でしょう」とお答えになった。
 そこでイザナキノ命が仰せになるには、「それでは私とおまえとこの神聖な柱を回り、出会って結婚をしよう」と仰せになった。そう約束して男神は、「おまえは右から回って会いなさい。私は左から回って会いましょう」と仰せられ、約束のとおり回るとき、イザナミノ命が先に、「ああ、なんとすばらしい男性でしょう」と言い、その後でイザナキノ命が、「ああ、なんとすばらしい少女(おとめ)だろう」と言い、それぞれ言い終って後、男神は女神に告げて、「女が先に言葉を発したのは良くない」と仰せられた。しかし聖婚の場所で結婚して、不具の子水蛭子を生んだ。この子は葦の船に乗せて流し棄てた。次に淡島を生んだ。この子も御子の数には入れなかった。
「二神の国生み」の段:
 そこで二桂の神が相談していうには、「今私たちの生んだ子は不吉であった。やはり天つ神の所に行って申しあげよう」といって、ただちにいっしょに高天原に上って、天つ神の指図を仰がれた。そこで天つ神の命令によって、鹿の肩骨を焼いて占いをして仰せられるには、「女が先に言葉を発したので良くなかった。また帰り降って、改めて言い直しなさい」と仰せられた。それで二神は帰り降って、またその天の御柱を、前のようにお回りになった。そしてイザナキノ命が先に、「ああ、なんと可愛い少女だろう」と言い、後に女神のイザナミノ命が、「ああ、なんとすばらしい男性でしょう」と言った。
 このように言い終わって、結婚して生まれた子は、淡路之穂之狭別島(淡路島)である。次に伊予之二名島(四国)を生んだ。この島は身体は一つで顔が四つある。それぞれの顔に名があって、伊予国をエヒメといい、讃岐国をイヒヨリヒコといい、阿波国をオホゲツヒメといい、土佐国をタケヨリワケという。次に三つ子の隠岐島を生んだ。またの名をアメノオシコロワケという。
(以下省略)


私は、市民大学の歴史講座を受講しましたが、その2年目研究コースで何か個人テーマを持てと言われ、ちょうど古事記編纂1300年の年だったので、住んでいる市にある神社の祭神を調べ上げ、その神が古事記でどう描かれているかまとめました。
それが現在取り組んでいる、全国規模での神社巡拝のスタート地点です。
古事記編纂1300年ということで、その年には色々な雑誌で特集記事が組まれました。
その際に、必ずと言っていいほど最初に登場するのが、上立神岩の写真でした。
この上立神岩を実際に見たいというのが念願でしたが、今回それがかなうことになりました。

今回の「青春18キップの旅」の最初の目的地が、上立神岩です。
「ムーンライトながら」で5:45に大垣に着き、そこから電車で舞子に行き、そこから高速バスで鳴門に着き、レンタカーを借りて、沼島を目指しました。
レンタカーのナビが示す到着時間が、沼島に渡る船の出発時間に対して30分余裕を示していたので、慌てないで行くことができた。

走っていて、沼島が見えたので大変嬉しくなった。
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「沼島汽船㈱土生待合所」の駐車場に車を停め、乗船券を購入して待つことしばし、船に乗り込みます。
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10分ほどで沼島に
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沼島に上陸
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沼島の案内図
港から、しばらく町の平地を歩き、それからダラダラと長い登り坂を上がって、上がりきったら、そこから急坂を下って上立神岩の展望所に着きます。
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上立神岩に向かい、歩き出す。
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沼島には600人ほどが暮らしているそうで、しばらくは町の中を歩く。

弁天社の横を過ぎ
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右手に、船溜まりを見ながら歩く。
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沼島八幡宮の前を過ぎ
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神宮寺の前を通り
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沼島中学校の前に出た。
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こういう案内板が頼り。
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ここから細い道を、ひたすら登ります。
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テッペンが見えた(嬉)・・・・ハアハアハア
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いちばん高いところに来たが、ここからは上立神岩が見えないんですね。
四国や和歌山半島が見えるはずなんですが、この日は春霞がひどくて、まったく見えなかった。
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ここから、つづら折りを降りていきます。
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突き当たりの折り返しに、説明板が。
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折り返しの下り坂の先に、上立神岩が見えた!!
初見です(嬉)
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下って、更に折り返す。
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ここから、ツルツルに整備されて逆に怖い、急な下り坂となる。
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下がりきると、左に階段で少し降りたところが、展望所です。
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上立神岩の雄姿です!!!
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主として緑泥片岩だということですが、モロそうで、とても永遠に立っていてくれそうには見えない。
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この日渡船には30人ほど乗っていて、私は一目散にここを目指したが、負けじとついて来たのは若い人ばかりだった(笑)
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次々回の記事で、ジオサイトとしての沼島を記事にするが、上立神岩の周りにも面白い岩ばかりだった。
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「平バエ」も見えている。
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沖では、漁をしていた。
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渡船から上立神岩までを、動画でも撮ったので、ユーチューブにアップしました。
それを見てください。

その動画を見る



念願の上立神岩をしばらく悦びにひたって見ていたが、渡船の時間に間に合うように、自凝(おのころ)神社にも参拝しなければならないので、急いで向かった。



「自凝(おのころ)神社」の記事を見る



「お気に入りの場所」に飛ぶ



「四季歩のYOUTUBE動画一覧」を見る



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、「天の御柱」に擬せられている岩があるのですか。初めて知りましたが、写真を見せていただいた限りでは、ここ以外でも見られる感じのものですね。折角でしたら、二見浦みたく、注連縄をまわしてくれれば、神聖なもののように見えるのですが。

上立神岩と言うのは初めて聞きましたが、島への船があり、また、それを見に行く人がいるのですから、古事記等の日本神話に興味がある人が結構、いらっしゃるのでしょうね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
このような鉾の形をした岩は、たしかに
各地にありますが、イザナギ・イザナミの
伝説の地というと、まったく限られます。
イザナギ・イザナミの国生みが、一番最初に
淡路島を生んだことからも、かなり限定
されます。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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