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あわじ沼島・自凝(おのころ)神社

20200403

所在地:兵庫県南あわじ市沼島73
参拝日:2020年3月22日
ご祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊

上立神岩から港に戻る途中で足が攣った。毎年青春18キップの際には、最初の夜は両足が攣るのがいつのことだが、今年はそれが早々と出てしまった。
それだけ年をとったということか(苦笑)

今日は車で移動しているので、足の不具合は致命的である。
仕方ないので、その日の以後の予定はあきらめ、淡路島に戻る船の時間を一本遅らせ(1時間20分遅らせ)、ゆっくりと足をいたわりつつ、自凝神社に参拝することにした。

事前の情報では、上がり口がわからずに迷う人が多いとのことだったので、慎重に入り口を探した。

入り口の標識を見つけてホッとした。
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こんな狭い道でビックリ!
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けっこうな山道が続く。
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社号標があり、ホッとした。
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創立年不詳。古より沼島の人々は、この自凝神社の祀られている山を御神体として礼拝していたという。
拝殿は平成14年(2002)再建。
ご祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊

国生み神話ゆかりの神社です。
沼島は、イザナギ・イザナミによる国土創世の際、「天の沼矛(あめのぬぼこ)」の先から滴り落ちたしずくが凝り固まってできたという「おのころ島」に比定されている。

 「古事記」、「日本書紀」の神代巻、いわゆる“記紀神話”によると、天つ神がイザナギの命、イザナミの命の二神に神聖な沼矛(ぬぼこ)を授け、国造りを命じました。
 この二神は、まず、天の浮橋に立ち、授かった矛で、混沌とした世界をかき回しました。 潮をゴロゴロと鳴らし、引き上げた矛の先から、落ちた雫が固まって島となりました。
 これがオノコロ島です。
 この島にイザナギ・イザナミの二神が降り立って、夫婦の契りを結び、御柱と宮殿を建て、国土造成を されました。 その舞台であるオノコロ島が、沼島となされています。
 イザナギ・イザナミの二神が、周囲をまわり、夫婦の契りを結んだ天の御柱が上立神岩だといわれています。

古事記の「伊邪那岐命と伊邪那美命」の巻、「淤能碁呂島」の段:
 (現代語訳)
 そこで天つ神一同のお言葉で、イザナキノ命・イザナミノ命二柱の神に、「この漂っている国土をよく整えて、作り固めよ」と仰せられて、神聖な矛を授けて御委任になった。そこで二柱の神は、天地の間に架かった梯子の上に立たれ、その矛をさし下ろしてかき廻されたが、潮をごろごろとかき鳴らして引き上げられる時、その矛の先からしたたり落ちる潮水が、積もり重なって島となった。これがオノゴロ島である。
 二神はその島にお降りになって、神聖な柱を立て、広い御殿をお建てになった。そしてイザナキノ命が、女神のイザナミノ命に尋ねて、「おまえの身休はどのようにできていますか」と仰せられると、女神は、「私の身体はだんだん成り整って、成り合わない所が一所あります」とお答えになった。そこでイザナキノ命が仰せられるには、「私の身体はだんだん成り整って、成り余った所が一所あります。それで、この私の身体の成り余っている所を、おまえの身体の成り合わない所にさしふさいで、国土を生み出そうと思う。生むことはどうだろう」と仰せられると、イザナミノ命は、「それは結構でしょう」とお答えになった。
 そこでイザナキノ命が仰せになるには、「それでは私とおまえとこの神聖な柱を回り、出会って結婚をしよう」と仰せになった。そう約束して男神は、「おまえは右から回って会いなさい。私は左から回って会いましょう」と仰せられ、約束のとおり回るとき、イザナミノ命が先に、「ああ、なんとすばらしい男性でしょう」と言い、その後でイザナキノ命が、「ああ、なんとすばらしい少女(おとめ)だろう」と言い、それぞれ言い終って後、男神は女神に告げて、「女が先に言葉を発したのは良くない」と仰せられた。しかし聖婚の場所で結婚して、不具の子水蛭子を生んだ。この子は葦の船に乗せて流し棄てた。次に淡島を生んだ。この子も御子の数には入れなかった。
「二神の国生み」の段:
 そこで二桂の神が相談していうには、「今私たちの生んだ子は不吉であった。やはり天つ神の所に行って申しあげよう」といって、ただちにいっしょに高天原に上って、天つ神の指図を仰がれた。そこで天つ神の命令によって、鹿の肩骨を焼いて占いをして仰せられるには、「女が先に言葉を発したので良くなかった。また帰り降って、改めて言い直しなさい」と仰せられた。それで二神は帰り降って、またその天の御柱を、前のようにお回りになった。そしてイザナキノ命が先に、「ああ、なんと可愛い少女だろう」と言い、後に女神のイザナミノ命が、「ああ、なんとすばらしい男性でしょう」と言った。
 このように言い終わって、結婚して生まれた子は、淡路之穂之狭別島(淡路島)である。次に伊予之二名島(四国)を生んだ。この島は身体は一つで顔が四つある。それぞれの顔に名があって、伊予国をエヒメといい、讃岐国をイヒヨリヒコといい、阿波国をオホゲツヒメといい、土佐国をタケヨリワケという。次に三つ子の隠岐島を生んだ。またの名をアメノオシコロワケという。
(以下省略)

社号標のところから、真っ直ぐに石段が続いている。
ゆっくりと、足をいたわりながら登った。
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途中に鳥居があり。
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石段を上がりきると、狛犬が迎える。
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昭和2年(1927)奉納の、以後四国を廻ってわかったが、四国特有の顔である。
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拝殿の前に、これも四国に多いと言っていい柱が建っている。
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右に「忠君」、左に「愛国」とある。
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拝殿
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中には、伊弉諾尊・伊弉冉尊の神像額が奉納されていた。
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本殿
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社殿の後ろ、ちょっと上がったところに、伊弉諾尊、伊弉冉尊の神像がある。
平成14年(2002)、拝殿と石段の修復に併せて建立されたもの。
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拝殿の前からは、島に住む人が集中している港が見下ろされ、島の守り神であることがよくわかる。
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石段を下る途中、左手に瑞玉姫命と刻まれた碑がありました。
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「瑞玉姫」(みずたまひめ)とは誰だろうか?
私には初めてであった神です。
ネットで調べたかぎりでは、 「美都多麻比売命」(みつたまひめのみこと)の名が、諏訪大社に関連した『続・高部の文化財』の守矢家一子口伝による系図の中で記されている。
美都多麻比売はタケミナカタの孫であり、同じくタケミナカタの子「方倉辺」(かたくらべ)と洩矢家の「千鹿頭」(ちかと)を両親にもつ「児玉彦」(こだまひこ)を夫としている。
また児玉彦との間には子「八櫛」(やくし)を儲けているが、いずれも長野県諏訪地方の民間伝承(諏訪信仰)の神として受け継がれる、非常にマイナーな神だという説明が唯一のものでした。

淡路の離島・沼島と諏訪(タケミナカタ一族)が、どう結びついているのか、ロマンあふれる疑問です。


自凝神社から港に降る途中でも、何度か足が悲鳴をあげた。
できるだけいたわりつつとはいえ、急坂を上り降りしたのには間違いないのだから(苦笑)

渡船の時間まで残る時間を、中央構造線上の沼島ならではの、至るところに面白い石があるので、それを見ながらゆっくりと渡船場に戻った。
淡路島に渡船で戻り、待合室や駐車場などで1時間静養してから、ゆっくりと鳴門に戻りレンタカーを返却、JR鳴門駅から高徳線の板東駅まで移動、そこの予約しておいた宿に到着して、この日は終了。

(続く)

続く記事「中央構造線上の沼島」を見る



二日目最初の記事「四国八十八ケ所第一番札所・霊山寺」の記事を見る



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おのごろ神社、結構な急坂の上、長そうなので、つった後の足では大変だったと思います。

沼島との名前であるのに、何でオノゴロ島に擬せられたのかと思って調べてみましたが、同じく、淡路島のそばにある絵島も擬せられているようですが、沼島の方が上立神岩もあるので、それらしい感じだと思いました。

それにしても、四国の駒犬は恐い感じですね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
古事記の出発地点に比定されている場所に
行くことが出来て、とても嬉しいです。
狛犬は、いろいろな地域を訪ねていると、
その地方独特な部分が分かってきて、
楽しいです。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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