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櫛御気野命(くしみけぬのみこと)/日本の神々の話

20210118

この神は、私が参拝した島根県・熊野大社と、埼玉県上里町・熊野神社の祭神である。

須佐之男命の別名とされる。
「クシ」は「奇」、「ミケ」は「御食」の意で、食物神と解する説が通説である。

島根県・出雲国一之宮熊野大社の祭神名は「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命」となる。
「伊邪那伎日真名子(いざなぎのひまなご)」=父神である伊邪那伎命がかわいがった御子
「加夫呂伎熊野大神(くまののおおかみ)」=熊野の地の神聖なる神
「櫛御気野命(くしみけぬのみこと)」

これは『出雲国造神賀詞』に出てくる神名を採用したものであり、『出雲国風土記』には「伊佐奈枳乃麻奈子坐熊野加武呂乃命(いざなひのまなご くまのにます かむろのみこと)」とある。
現代では櫛御気野命と須佐之男命とは本来は無関係であったとみる説も出ているが、『先代旧事本紀』「神代本紀」にも「出雲国熊野に坐す建速素盞嗚尊」とあり、少なくとも現存する伝承が成立した時にはすでに櫛御気野命が須佐之男命とは同一神と考えられていたことがわかる。明治に入り、祭神名を「神祖熊野大神櫛御気野命」としたが、復古主義に基づいて神名の唱え方を伝統的な形式に戻したまでのことで、この段階では須佐之男命とは別の神と認定したわけではない。後の神社明細帳でも「須佐之男命、またの御名を神祖熊野大神櫛御気野命」とあり、同一神という伝承に忠実なことでは一貫している。

『古事記』の「天照大御神と須佐之男命」の巻、「大気都比売神」の段で、
須佐之男命が食べ物を大気都比売神に求めると,鼻や口、尻などから取り出したものを調理して出した。それを見ていた須佐之男命が怒って大気都比売神を殺すと、その身体から稲、粟、小豆など穀物が生まれた、という記述がある。
須佐之男命が穀物神と云われる所以であるが、「櫛御気野命=須佐之男命」とよくマッチしている。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

熊野神社ですか、確か、北区にあったと思って調べてみたら、地下鉄「志茂駅」近くにある「志茂熊野神社」があり、ここは、矢を射る行事「オビシャ」が行われるので、今まで2回程、訪れたことがあります。

ここの祭神は「伊邪那岐神・伊邪那美神・事解之男神」だそうですので、
「伊邪那伎日真名子」と似ていますね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
オビシャをやるんですか、ぜひ見たいものですね。
いつ可能になるか、先が全然見えませんが。
祭神から見て、志茂熊野神社は紀伊半島の熊野三山系の
神社ですね。
上里町の熊野神社は、どうやら島根の熊野大社系の
神社ですね。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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