常照皇寺の桜/京都

20100328

京都市右京区京北井戸町  2003.4.19 撮影

白州正子さんの「かくれ里」という本でこの寺と桜を知り、訪ねた。
京都駅から市内を抜けて、山にかかると、北山杉の山だ。延々と一時間以上バスの窓から見えるのは北山杉。その中に、ポツリポツリと桜が咲いていてじつに風情がある。
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高雄の神護寺、栂の尾の高台寺を過ぎて、更に険しい山に入って、栗尾峠を越えて降りにかかると周山の集落が見えた。保津川の上流で、山間にぽっかり明いた平野の中を、清らかな川がめぐっており、「山国」の名にふさわしい。
結局京都駅から1時間40分かかった。
そこから、村営バスに乗り換えて山国御陵まで。山に囲まれた盆地で桃源郷みたいな実にいい感じの所だ。ここに、南北朝時代の悲劇の天皇だった光厳法皇が常照皇寺を開いて、ここで亡くなっている。
北朝第一代の天皇だが、1年九ケ月で後醍醐天皇に位を奪われる。いわゆる建武の中興。このとき、光厳天皇21歳。
足利尊氏の裏切りで、都を落ち番場の宿で捕らえられたとき、従っていた北条仲時以下四百数十名が全て自刃。
一時は、吉野に光厳上皇以下北朝の三上皇と南朝の後村上天皇が一つ屋の下で暮らしたという。
歴史に翻弄されたが、花園天皇(この方も立派な方だったらしい)に天子のあり方について薫陶を受けておられ、立派に処した。
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ここには「名桜」と呼ばれる桜が三本もある。

九重桜
ベニシダレザクラ  樹齢:600年余
天然記念物「九重桜」は山寺の上皇をなぐさめたいと、弟光明天皇が御所より持って来て、二人で手植えしたと伝えられている。
残念なことに盛りが過ぎていたが、眺めていると、一瞬強い風が吹き、花びらがさあっと散った。
やさしい花吹雪だった。
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み車返しの桜
一重と八重が一枝に咲いている美しい桜です。
後水尾天皇が、あまりの桜の美しさに車を引き返させたという桜。その樹がすっかり衰えてしまっているが、それでも一枝が横に伸び、その先に一群の花をつけている。老いてなお、健気に花を咲かせている風情に心打たれる。
白洲正子さんが訪れたときには、実生の苗木が横に生えていると書いているが、今はその子桜が、盛んに咲き誇っていた。これは京都の有名な「桜守」佐野藤衛門さんのおかげである。
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左近の桜
京都御所、紫宸殿左近の桜の苗木を持って、青年時代のお返しにと岩倉具視が手植えしたという桜です。
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櫻行脚トップページ(桜の一覧)には、下記クリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/sakuratop.html





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コメント

No title

四季歩さん、こんばんは。
桜、素晴らしいですね。京都にこんな素敵なお寺があるとは知りませんでした。
春は桜の季節。
・・・でも、花粉症の季節(涙)。

たこさん

ここは、素晴らしいです。
ぜひぜひ見に行ってください。

私も花粉症ひどいですよ(泣)

ですが、テニスもまたやりたくて仕方ないので、
テニスやっては苦しみ、またテニスやっては苦しみ(笑)
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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