淡墨桜/岐阜県根尾谷

20100331

岐阜県本巣市根尾板所字上段  2008.4.12撮影
エドヒガンザクラ
樹齢約1500年以上
山高神代桜(樹齢2000年)の次に古木の桜である。

淡墨桜は、蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨を引いたような色になり、淡墨桜の名は、この散りぎわの花びらの色にちなむ。

伝説として継体天皇のお手植え説がある。
それによれば、皇位継承をめぐり迫害を受けた皇子(生後50日)が養育係りの手で最初尾張一ノ宮次いで岐阜の奥深い根尾谷に隠れ住んだ。
29歳になったとき都から迎えられ26代継体天皇となるが、十八年間居住された根尾谷をお立ち退きになるとき、この桜を植えられ、次の一首を残されたという。
    身の代と遺す桜は薄住よ 千代にその名を栄盛へ止むる

このように賑わいをみせる淡墨桜も実をいうと、何度も枯死寸前になり、昭和二十三年頃の文部省の調査では、「あと三年以内には枯れるだろう」といわれるまでになっていた。
しかしながら、名木の枯れることを大いに惜しみ、何とか淡墨桜を蘇らせようと力を尽くした人々がいた。
その中の一人に羽島市居住の不破成隆医師が居た。枯死寸前にある淡墨桜の話を聞いた不破医師は「国の天然記念物が枯れては一大事」と、懇意にしている前田利行翁に相談を持ちかけた。
接ぎ木の名手といわれる前田翁は、高齢にもかかわらず岐阜市内の自宅から根尾村まで足を運んで調査し、その結果、淡墨桜に回生術を施すことを決意した。
翁が土を掘り起こしたところ、太い根はほとんど枯れていて、腐ったところには無数の白ありが群がっている状態。そこで、病根をきれいに取り払い、わずかに活力の残る根をさがし、それに若い山桜の根を継いでいった。
何日もかかって二百三十八本の若い根を継がれた淡墨桜は、新しい養分をどんどん吸いとるようになり、翌年四月にはみごと白い花を復活させた。
ところが、昭和三十四年の伊勢湾台風により、この老木はまた大きな被害をうけた。枝は折れ、葉が散ってしまうという無残な姿に変わった淡墨桜は、やがて、花をつけなくなってしまった。
そんなおり、作家の宇野千代さんがこの桜を見に根尾村へ来られ、その無残な姿に心を痛められて、岐阜県知事に保護を訴えられた。
この桜の木の存在をあまりよく知らなかった知事も、宇野さんの手紙でそのことを知り、早速、保存のため動き、知事の依頼を受けた岐阜大学・堀武義教授は、根を守るための柵をつくる。枝を支える支柱を増やす。幹についた菌類や地衣類を取る。大量の肥料を与えて若返りはかる等の措置を講じるよう指示をした。
やがて、こうした努力が実って、老樹は再び蘇り、毎年枝いっぱいに花を咲かせるようになった。

大垣駅から樽見線で終点の樽見まで行くのだが、なんと一両編成。
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途中の写真が撮れなかったのが残念だが、深山渓谷を分け入っていく。
大垣から樽見まで1時間15分ほど。ダイヤは一時間に一本。

樽見駅も花盛りであった。
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立派な待合室があり、先着順に座って並べるようになっている親切な設計だった。
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淡墨桜は駅から歩いて15分だが、途中にもこんな眺めが楽しめる。
橋を渡ってから、つづら折をあがっていき、一番上のちょっと平地になったところに淡墨桜はある。
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まだ朝の8時半というのに、この人だかり。大変な人気である。
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すごい、圧倒される
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樹齢1500年の幹。巨魁の迫力に圧倒される。
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反対側は、過去の枯れかかったときの苦しみの歴史がしのばれる。
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保護のため柵で近寄れないようになっており、なんとか望遠で撮った。
いまは元気に咲き誇っている
小ぶりの優しい花だ。
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左側のちょっと高いところに立っているのが「淡墨2世」 
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淡墨2世の脇から淡墨桜を見下ろす。手前が淡墨桜2世。
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淡墨桜の笠を下から見みあげる。
しばらく、じっと見とれてしまう。やはり高雅な桜だ。
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近くにたくさんの桜が植えてあり、とてもいい公園になっている。 
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宇野千代グッズが沢山あった。
買ったのは桜の押し花のしおり、ストラップ、桜の香りのお香、桜の花入りのういろう(美味しかった)。
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櫻行脚トップページ(桜の一覧)には、下記クリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/sakuratop.html






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写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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