小江戸川越 建築ウォッチング(2)

20110225

あさひ銀行川越支店(旧八十五銀行本店)
この建物は、明治11年に旧川越藩の御用商人を中心にとして設立された第八十五国立銀行が名称変更を経て、大正7年に改築した本店の建物。
外観は、当時流行のネオルネッサンス様式を取り入れて、正面角部に塔屋を設けた形をとっている。
設計者の保岡勝也は、当時珍しかった鉄筋コンクリートの優位性を主張し、耐久性から「経済的」であることを主張した。この建物は、実際関東大震災にも耐え、今日でも現役の銀行店舗として使われている。
鉄筋コンクリートが一般に普及するのは関東大震災以降であり、この建物は現存する早期の鉄筋コンクリート建物事例として貴重な存在である。
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屋上にあがり塔屋部分を観察
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塔の壁にこんな記念プレートが。
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下には、蔵づくりの街が見える。
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「時の鐘」も見える。
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下に降りて、町を歩いて眺めた「時の鐘」。
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「時の鐘」は、今から約400年前の寛永年間に当時の川越藩藩主、酒井忠勝によって建設されたといわれている。火災によりたびたび鐘楼が焼失しており、現在の4代目は1893年(明治26年)に起きた川越大火の翌年に再建されたものである。
古くは鐘撞き守が決まった時間に時を知らせていたが、現在では機械式で1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)時を知らせている。
ということで、現在でも町の人の生活に溶け込んだ存在である。

蔵づくりの町
以前は、ゴテゴテした看板や、無粋な電柱・電線でゴチャゴチャしていましたが、町の復興委員会の根気良い活動で、看板の撤去、電線などの地下施設により、とてもきれいな街並みになりました。
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川越の町は寛永16年(1639年)頃、川越城主松平伊豆守信綱が「十か町四門前」の町割りを定め、札の辻と呼ぶ高札場を中心にして拡がっていったと言われています。
江戸文化の影響を受け城下町そして商人の町として栄えてきた川越には、江戸・町家形式の蔵造りの建物が連なり、既に東京では見られない江戸の面影をとどめています。
東京都日本橋には、昔は蔵造りの建物が並んでいましたが、今では一軒もなく、ここ川越にしか残っていません。
蔵造りは「倉」に用いるのが普通ですが、川越では一般の町家で家全体を土蔵造りにしています。特に黒くて厚い壁、大きな鬼瓦と高い棟、どっしりとした風格のある蔵造りが、これだけ軒を連ね残っているのは他の都市では見られない景観です。
川越に多くの蔵造り店舗が生まれたのは、明治26年の川越大火を契機としています。この大火では町の3分の1以上である1300余戸を焼失し、川越は大きな被害を受けました。
町の復興にあたり川越商人は、日本の伝統的な耐火建築である土蔵造りを採用しました。当時の耐火建築としては西洋から入ってきたレンガ造りがあったが、川越商人は蔵造りを選んだわけです。そして、新しい材料であるレンガは、蔵造りの屋敷の塀とか地下蔵に使い込みました。黒漆喰と赤レンガの色調がしっくりと合って、町並みを構成する大事な要素となっています。

また、蔵造り以外にも、近代洋風建築や和風住宅、寺社、そして時の鐘など各時代を代表する多様な建築様式の建物を見学することができます。まるで町そのものが博物館のようです。

私は、25年くらい前に近くの市に越してきて、当時この辺にも遊びに来ましたが、あまり良い印象はありませんでした。
ところが今回、このウォッチングで本当に吃驚しました。
こんなに綺麗な街並みに変っていたんですから。
のぞいて見たくなるお店も多かったですね。
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コメント

No title

四季歩さん、こんにちわ

川越の蔵のあたりですか、昔は結構、川越に行っていたのですが、ここ数年は御無沙汰です。私が最後に行った時は、まだ、電柱があったと思います。これで、車も通れないようにすればもっといいのですが。

それにしても、第八十五銀行の屋上、上ることができて良かったですね!

matsumoさん

コメントありがとうございます。

今回は、普段入ることが出来ないところに
行けたので、とても楽しかったです。
誘ってくれた友人に感謝してます。

蔵造りで有名な通りは、ほんとに綺麗になりました。
車の通行は難しいところですね。
ずいぶん議論されたのではないでしょうか。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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