祇園桜の孫桜(埼玉県・熊谷市)

20110330

埼玉県熊谷市 中央公園内、 2001年4月1日撮影

熊谷の桜が新聞に出ていたので、写真を撮りに行った。京都円山公園の有名な「祇園桜」の孫桜だそうな。
坂東武者「熊谷次郎直実」の娘の名前をとって、二本に「玉津留姫」と「千代鶴姫」と名づけられている。
行ってみると、「千代鶴姫」は盛りを過ぎ、だいぶ葉が多くなってしまっている。
「玉津留姫」のほうは、ちょうど盛り。まだ、10年の若木である。
「祇園桜」と同じ上品な白い花の枝垂れ桜だった。

熊谷次郎直実は、平家物語で平敦盛を討ち取るシーンで有名だ。
壇ノ浦の戦いで、沖のほうに騎馬で逃げていく武者に熊谷次郎直実が「返せや、返せ」と呼びかけたところ、
その武者が引返してきて、一騎打ちとなり、熊谷直実が組み伏せて、討ち取ろうとしたが相手があまりに若い武者だったため、
「落ち延びよ」と云ったが、その若武者は「もはやこれまで、覚悟は出来ている」といさぎよく答えたため、討ち取った。
あとで、この若武者が平敦盛とわかったという話である。

この話は、いろいろ考えさせられる話である。どうして引返したのか、どうして逃げなかったのか。
こういう意見もある。
「簡単に討ち取られるのは、ほんとの勇気ではない。 恥をかいてでも、生き延びていくほうが本当の勇気ではないか。」と。
みんな、いさぎよく討ち死にできずに、恥をさらしてきた。これは確かだ。
上司と意見が衝突したとき。自分が意図したように改善が進まず会社の体質に嫌気がさしたとき。
「こんな会社辞めてやる」と啖呵をきれれば、どんなにか気持ちのいいことか。
しかし、そのたびに辞めていたんでは、周りがたまったものではない。
それが出来ないから、いさぎよく散った敦盛がうらやましい・・・・
という感じはある。

敦盛は恰好よさの絶頂で花と散る誇りを選んだ。
それは、我々が夢見る一つの男の死の典型・・・・

桜のように、きれいに散りたい・・・・

桜が散る様子は美しく、人の心を動かす。

「玉都留姫」全景
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真っ白な花が勢い良く咲いている。
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これがほんとの玉すだれ
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さらに、そのすぐ傍に、やはり同じくらいの若い桜で薄紅の枝垂れ桜があった。
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こちらは小さい薄紅の花弁でなんとも言いようの無い可憐さだ。
これも、幸せな気持ちで撮った。
ちょうど、上品なお姫様と、可憐で可愛い腰元のペアの感じ。これから、ずっと何百年、共に生きていくのだろう。
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前夜に珍しく雪が降り、朝出てくるときはかなり真っ白だった。
途中寄り道をして、熊谷に来たのは昼ころだったから雪はほとんど消えており、あちこちに水たまりがあるのみだった。
私より前に来ていて写真を撮っていたカメラマンが水溜りをしきりに撮っている。
何を撮っているのかなとのぞきこんで解った。水に映った桜を撮っているのである。
さっそく真似して撮っておいたが、PCで見て仰天した。
すごい写真が撮れてました(嬉)
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櫻行脚トップページ(桜の一覧)には、下記クリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/sakuratop.html




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コメント

No title

四季歩さん、こんにちわ

枝垂れ桜っていいですよね。私は特に薄いピンク色の枝垂れ桜が華やかなので好きです。ホームページを見せていただきましたが、水たまりの桜、傑作ですね!!

matsumoさん

コメントありがとうございます。

私もしだれ桜大好きです。
これから、いろいろとアップしていきますので。

あの「水たまりの写真」、ほんとに驚きました。
ああいう「奇跡の一枚」があるんですよね。
撮りまくっていると(笑)
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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