金王桜(東京・渋谷)

20110406

そもそも、この金王八幡に興味を持ったのは「天地明察」という本からである。
それは、このあいだ記事にした。
http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-634.html

その本の中で、主人公が駕籠かきに「渋谷宮益坂の金王八幡まで」と言ったら、駕籠かきが「お客さん、いまは桜は咲いてませんぜ」と言い返す場面があり、桜の名所かと思い調べてみると「金王桜」なる名桜があることがわかった。

金王八幡については、このあいだ「ぶらタモリ」でも取り上げていて、この八幡の場所に「渋谷城」があったということだった。
桓武天皇の曽孫である高望王の後裔で、重家の代となり禁裏の賊を退治したことにより堀河天皇より渋谷の姓を賜った。
渋谷氏は武蔵谷盛庄七郷(渋谷、代々木、赤坂、飯倉、麻布、一ツ木、今井など)を領していた。
何代かのちの、渋谷金王丸が活躍するのである。
金王丸17歳の時、源義朝に従って保元の乱(1156)で大功を立て、その名を轟かせました。続く平治の乱(1159)では義朝は敗れ、東国に下る途中立ち寄った尾張国野間の長田忠宗の謀反により敢えない最期を遂げました。
金王丸は、京に上り常磐御前にこのことを報じたのち渋谷で剃髪し、土佐坊昌俊と称して義朝の御霊を弔いました。(平治物語には、金王丸は出家して諸国を行脚し義朝の御霊を弔った、とあります。)
金王丸は、義朝の子である頼朝との交わりも深く、頼朝が挙兵の折は、密かに当八幡宮に参籠して平家追討の祈願をしました。
壇ノ浦の戦いののち頼朝は義経に謀反の疑いをかけ、これを討つよう昌俊(金王丸)に命じました。昌俊は断ることもできず、文治元年(1185)10月、百騎ばかりを率いて京都に上り、同月23日夜義経の館に討ち入りました。昌俊は、はじめから義経を討つ考えはなく、捕らえられて勇将らしい立派な最期を遂げました。
金王丸の名は平治物語、近松戯曲などに、また土佐坊昌俊としては源平盛衰記、吾妻鏡、平家物語などにみえ、その武勇のほどが偲ばれます。

それでこの八幡宮は、古くは渋谷八幡宮と称していたが、渋谷金王丸の名声により、金王八幡宮と称されるようになったというわけです。

そして、この権現造りの立派な社殿は、家光の守役青山忠俊と乳母春日局の造営である。
竹千代(後の家光)9歳、国松(後の忠長)7歳のころ、三代将軍は国松であろうとの風説が行われた。春日局と青山忠俊はこれを憂い、青山忠俊が氏神として信仰していたこの八幡宮に熱心に祈願した。
家光の具足始めの儀(跡取り確定)が行われることになり、これ神明の加護と青山忠俊と春日局
が寄進し社殿を造営した。
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これは獏だそうです。
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このあいだ下見をしてあったので、そろそろと昨日(4/5)朝食後見ごろを教えてもらおうと八幡宮に電話をしたら、「満開になってますよ」と言われ、あわててその足で飛び出しました(笑)

「金王桜」ですが、文治5年(1189)7月7日 源頼朝が藤原泰衡退治の下向の時、渋谷高重の館に立ち寄り当神社に太刀を奉納しました。その際金王丸御影堂へ参り、父義朝に仕えた渋谷金王丸の忠節を偲び、金王丸の名を後世に残すべしと厳命し、鎌倉亀ヶ谷の館にあった「憂忘桜」をこの地に移植させ、金王桜と名付けたとされています。
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金王桜は、現在に至るまで代々実生より育て植え継がれ、守り伝えられていて、現在のは若いですが立派な桜です。
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金王桜は、長州緋桜という種類で、雄しべが花弁化したものも交じり、一枝に一重と八重が入り混じって咲く珍しい桜です。
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傍らには、松尾芭蕉の句碑も建立されています。

     しばらくは 花のうえなる 月夜かな


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櫻行脚トップページ(桜の一覧)には、下記クリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/sakuratop.html





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コメント

No title

四季歩さん、こんにちわ

これが400年前の建物ですか。何だか、できたばかりと言っても過言ではない程、綺麗に見えますね。

それにしても、この周囲、ビルばかりのようで、ビルを入れずに桜と本殿を撮影するの、難しそうですね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。

ここの社殿は、ほんとに綺麗で
吃驚しました。

ビルをいれずに撮るのは、ほとんど
不可能でしょう(笑)

そういう場所になってしまいました。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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