ガンバレ、岩手(もちろん他の県も)

20110416

このあいだ録画しておいた「宮澤賢治・東北の魂」という番組を見た。
これはNHKが東北に送るエールとして、過去に放送した「イーハトーブ幻想曲/宮沢賢治音楽への旅」などのアーカイブを放送したものだ。
それを見て、私も東北への応援を、宮沢賢治を偲びながら記事にしてみたくなった。

私が去年まで在籍していた会社の東北工場が岩手県にあり、毎月のように出張していた。
だから暇を見つけて、盛岡、花巻、小岩井農場などを訪ねて、好きな宮沢賢治を偲んでいた。
東北工場の人もそうだったし、岩手を旅して、折々につけ岩手の人の純朴な暖かい気持ちに触れました。
いつも、岩手のことを思い出すと気持ちが暖かくなります。

きっと今のような状況だと、宮沢賢治は「オロオロ歩いて」いることでしょう。
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有名な「雨にも負けず」であるが、これは賢治愛用の手帳に鉛筆で書きとめられたメモであって、他人に読まれたり発表することを意図しない走り書きだったのです。
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花巻農高野球部の部員は、毎日これを唱和してから練習に入ります。
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賢治は、花巻農高の教師を2年で辞めてしまいます。
教え子たちの家庭の悲惨なことを知るにつけ、「私は教壇にのほほんと立っていていいのか」と居てもたってもいられなくなり、農民の生活を改善するため、一緒に汗を流そうと自分も畑を耕しはじめます。
彼はほんとうに実践の人でした。
私がその場所を訪れたとき、こんなふうに有名な「下ノ畑に居リマス」がありました。
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賢治は小岩井農場などをしょっちゅう訪ねて熱心に勉強し、農家の土壌改良などのアドバイスを続けた。
農民一人一人の田畑の土壌を調べて、「あなたの畑は、このように改良すればいい」と個人別の「土壌改良のカルテ」が2000枚ほど残っているそうです。

去年小岩井農場にも行き、宮沢賢治の碑を見てきました。あそこの有名な「一本桜」、去年訪ねたときはまだ早すぎて咲いていなかった。
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今年は行けそうにないけど、無事に咲いてくれるだろうか。

宮澤賢治が亡くなる直前、東京でセールスマンをしていたと言うと、「ええっ」と驚く人がいます。
そのころの土壌改良に一番必要なのは石灰(炭酸カルシウム)でした。貧しい農民は買えません。
そこで賢治はどうしたか。
健康のすぐれぬ中、「東北砕石工場」という会社の技師となり、給料代わりに貨車3台の石灰を受け取り農家に配ったのです。
東京で石灰の営業もしたのです。
そのころ健康を害して、寝込んでいた賢治が愛用の手帳に書きつけたのが「雨にも負けず」です。
だから丈夫な身体を持ちたいと強く願っている。もはや大したことは出来ないかもしれないが、せめてのこと、オロオロ歩いたり、涙を流したりはしたい。
賢治が「せめてこうありたい」と願った心からの呟きなんです。
ほんとに、賢治は実践の人でした。
文字通り、身を粉にして東北にささげた。

花巻農高の卒業式には、賢治の「精神歌」を歌います。
実にいい歌です。
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花巻農学校「精神歌」
作詞:宮澤賢治


(一)
日ハ君臨シ カガヤキハ
白金ノアメ ソソギタリ
ワレラハ黒キ ツチニ俯シ
マコトノクサノ タネマケリ

(二)
日ハ君臨シ 穹窿ニ
ミナギリワタス 青ビカリ
ヒカリノアセヲ 感ズレバ
気圏ノキハミ 隈モナシ

(三)
日ハ君臨シ 玻璃ノマド
清澄ニシテ 寂カナリ
サアレマコトヲ 索メテハ
白亜ノ霧モ アビヌベシ

(四)
日ハ君臨シ カガヤキノ
太陽系ハ マヒルナリ
ケハシキタビノ ナカニシテ
ワレラヒカリノ ミチヲフム


岩手の皆さん、この「精神歌」でもって前に進みましょう。
私たちも東北への支援を実践しましょう。
もうちょっとしたら、私も岩手にボランティアに行ける状況になりそうです。


いままで、私が岩手に関して書いた記事

http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-188.html

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