鎌倉街道散歩/笛吹峠~鳩山

20110622

今日、鎌倉街道散歩をしてきました。
前回の続きで、今日は笛吹峠を越えて鳩山まで。
前回(ホームページ)
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/ranzan.html

前回訪ねた、源義賢の墓の近く、大蔵交差点から笛吹峠に向かいます。
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すぐにあったのが「縁切り橋」
征夷大将軍坂上田村麿が軍勢を引き連れてこの地に滞在、岩殿の悪龍退治の準備に忙殺していた時、京都から奥方が心配して訪ねてきた。
坂上田村麿は会おうとしないばかりか、「大命を受けて出陣しているのに、追い来るとは何事か、今より縁を切る。早々に立ち去れ」と宣言したという。
それから「縁切り橋」と言われた。
婚礼の時、縁起をかついで土地の人は新郎新婦を通さぬという。
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表示はあるものの、橋が見当たらないので探しましたが、道を横切っているのが、こんな小さな川。なので橋は今はありません(笑)
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この辺り一帯は将軍沢と呼ばれています。しばらく進むと左手に、日吉神社があり、その参道の突き当たりに小さな祠があります。征夷大将軍・坂上田村麻呂を祀った将軍神社です。
坂上田村麻呂伝説の残る場所です。
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将軍沢を抜け、今は笛吹峠へ向かう道は舗装され、車が多く走る道になっていますが、将軍神社から峠の項上への途中、右に入る林道があり、そこが笛吹峠に向かう唯一の街道跡であるということを聞き、歩いてみました。すでに人通りがないので草木が覆い被さっていますが、踏み固められた轍はしっかりと残っていました。
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車に戻り、笛吹峠に向かいます。しばらく気持ちのいい山道が続きます。
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笛吹峠に到着しました。
この笛吹峠は、「ふえふき峠」「うすい峠」とも呼ばれています。そのどちらかは諸説に分かれ、決まりはついていないそうですが、南北朝の時代、新田・足利の最後の決戦、いわゆる武蔵野決戦で大敗して、ここまで引き上げた新田義宗軍が最後の防衛の陣を張ったところと言われています。
『太平記』に、この夜のことが書かれていて、足利の陣と新田の陣の比較がされています。「将軍(足利) の御陣を見渡せば、四方五六里に及んで、銀漢高くすめる夜に、星を列るが如くなり。笛吹峠を顧れば、月に消えゆく蛍火の山陰に残るに異ならず」とあり、新田軍の敗軍の様子が寂しく、物悲しく描かれています。その時、新田軍にいた宗良親王は、月明かりに誘われて笛を吹いて敗戦の心の乱れを慰めたことから、笛吹峠と呼ぶようになったと言われています。
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笛吹峠から物見山を経て岩殿観音に向かう道を少し歩いてみました。気持ちのいい山道です。
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笛吹峠を後に南に下って行きます。目の前に広がる里山は、埼玉県鳩山町です。
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峠道を下りて来ると右の山斜面に石地蔵を安置する「羽黒堂」があります。別名「はぐれ堂」とも呼ばれていて、その名の由来について 『新編武蔵風土記稿』には、昔、歯を黒くした大将の首を埋めた、出羽の国の人を葬ったので羽黒山にちなんだ、家来にはぐれたために矢で射られた大将の首を埋めたなどの説が載っています。いずれにしても街道沿いにふさわしい地蔵堂です。
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街道は、鳩山町に入りますが、そこから街道は消えてしまいます。
かって鳩山中学校の校舎の下に街道跡を保存してありました。
鳩山中学校の敷地には、凹道の街道跡が通っていたのですが、ちょうど校舎を建てる場所に当たっていたそうです。そこで校舎の下になっても埋め戻さずにコンクリートの壁と支柱で土台を支えて街道跡を残したと言うことだったのです。
で、のぞくと見られるようになっていたそうです。
ところが、鳩山中学校がまだ木造校舎の時は残してあったそうですが、鉄筋校舎を建てる時に街道跡は埋めてしまったそうです。残念です。
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さて、ここでちょっと街道から離れて、「史跡・国分寺瓦窯跡」を訪ねました。
鳩山中学校から車で5,6分です。
鳩山町には、ここのほかにも多くの窯跡が発掘されています。鳩山町須江というところは、その須恵器にちなんだ地名だそうです。今は、ほとんどの窯跡は埋められてしまい見ることは出来ません。鳩山町の鎌倉街道は、奈良時代の国分寺造営の時には、屋根瓦を運搬する人と馬で賑わっていたのが、容易に想像出来ます。
武蔵国・国分寺(東京都国分寺市)の屋根瓦を焼いていた窯跡は、木造の古い小屋の中に保存されていました。 
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のぞいてビックリ!
外見の小屋から想像もできない景色でした。
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それから、一気に鳩山町指定の赤沼の鎌倉街道跡まで行くことにしました。
赤沼の鎌倉街道跡。突き当りが県道の赤沼入口。
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県道の赤沼入口から少し入ると十字路の角に「史跡鎌倉街道」 の標柱がありますが、これはほとんど読めなくなっている。
そこに、赤沼供養塔と称する三基の石碑が立っています。中央に「日本回国四国七遍供養塔」があります。
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資料によると、ここに「右・ひきのいはどのみち、中・すがやのはらみち、左・おがわちちぶみち」とある石塔があったらしいですが、探したけれどわからなかった。
その「中・すがやのはらみち」 が鎌倉街道です。
前回訪ねた、畠山重忠ゆかりの「菅家館跡」のある菅谷原に通じている、ということですね。

今回は、ここまで。
暑かった~~
ヨレヨレになりました(笑)

ちょっと後になると思いますが、ホームページに載せる際には、地図も添えてわかりやすくしておきます。

ホームページ「鎌倉街道散歩」トップページ
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/kamakurakaidoutop.html




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コメント

No title

癒されます。
ほんと自然の香りが伝わってきます。
「音と人のコラボな生活」にも訪れて頂いたようでありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

No title

待ってましたっ 鎌倉街道!
今回は笛吹峠鳩山方面なんですね。暑い中をお疲れ様でした。

この前の嵐山地区は四季歩さんをまねて行ってみました。面白かったです。四季歩さんがみんな調べてくれているので、あとをなぞるだけですので楽で助かります。

鳩山は丘陵地帯で景色のいいところがたくさんあって好きです。涼しくなったら四季歩さんのコースを訪ねてみたいです。

No title

四季歩さん、こんにちわ

「笛吹峠」と書いてあったので、私は、三頭山から生藤山まで続いている「笹尾根」にある「笛吹峠」だと思ってしまったので、ええっ、鎌倉街道って1000m近い峠を通っているのかと驚いたのですが、奥多摩の笛吹峠ではなくて、埼玉県の笛吹峠だったのですね。

それにしても、四季歩さんが行った所、石碑や遺物等が沢山ありますね!

コメントありがとうございます

Sunday1さん
とても良いサイトを教えていただき
感謝しています。
輪が広がっていくのは嬉しいです。
Sunday1さんのステージも、早く見たい
聴きたいと思っています。
こちらに来られた時には駆け付けますので。

Jさん
私の記事を活用くださるのは、とても
嬉しいです
涼しくなるまでには、ずいぶん溜まる
ような気がします(笑)
いろいろとお手伝いしますよ。

matsumoさん
「笛吹峠」って、いい名前ですよね。
もしかしたら、日本全国には他にも
ずいぶんあるのではないかと思います。
事前に調べるのが、とても楽しいですね。

No title

始めまして。sunday1さんのブログで拝見させて頂いてました。鎌倉は行った事が無く、まるでその場にいる気持ちにさせて頂きました。いつか行って見たいです。
此れからも素敵なブログ楽しみにしております。

ひまわりさん

コメントありがとうございます。
サンディさんのところから来てくださったのですね。
鎌倉はいいところです。
私も鎌倉に行くのは、いつも楽しみです。

これからもよろしくお願いします。

はじめまして

はじめまして、四季歩さん。テレマンの「忠実な音楽の師」を調べていたらここへたどり着きました。私はフルートを学んでいて、今、ソナタヘ短調を練習中なのです。こちらのブログを見ていたら私も大好きな薔薇と音楽、そして鎌倉街道の事まで書いてあるのでなんだか嬉しくなってしまいました。私が住んでいるところは埼玉県入間郡三芳町ですが、ちょうど住んでいるマンションの目の前の道は鎌倉街道と呼ばれています。ほんの短い区間ですが、ここも鎌倉街道かと思うとなんだか感慨深いですね。また遊びに来ますね。よかったら私の薔薇ちゃんたちも見てください。gooブログ「風は東楡の木通りから」です。

パスピエさん

コメントありがとうございます。
私もちょっとお邪魔しましたが、好きなことが
同じだと嬉しいですよね。
私の場合は、楽器ができないので、フルートなんて
言われるとうらやましくて仕方ないですね(笑)

鎌倉街道は、たぶん、「堀兼」に近い場所なんだろう
と思います。

薔薇についても、いくらでもお話できそうですね。

これからよろしくお願いします。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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