空海と密教美術展/国立博物館

20110820

8月17日に行きました。
空海こと弘法大師は、関東36不動めぐりを始めてから、行く先々でお目にかかり、とても気になる存在になって来ていたので、とても楽しく見ることができました。
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朝10時ころですが、わりと人が多かった。
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大日如来坐像
金剛峯寺、高さ98.5cm
空海のもたらした密教においては、宇宙の真理を人格化した根本仏。
全ての仏は大日如来の化身とされる。釈迦もまた大日如来の化身と位置付けられる。
いままで、大日如来をきちんと拝したことが無かったので、嬉しかった。
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三鈷杵(飛行三鈷杵)
金剛峯寺
中国で学び、帰国を決意した空海が「密教を広めるにふさわしい地を教えたまえ」と念じ、明州の港から日本へと三鈷杵を投げたとされる。雲の中を飛んで行った三鈷杵は、後に高野山の松の木にみつかり、そこに金剛峯寺が建立された。
弘法大師の偉大な足跡を思うと、半分は信じたくなる話である。
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胎蔵界曼荼羅(血曼荼羅)
金剛峯寺、縦4.24m×横3.94mと大きなもの。
密教で、深玄な教えを視覚的に伝えるため、諸仏諸尊の位置関係などを曼荼羅で説明するが、いままで曼荼羅を真剣に見たことが無かった。
特にこれは、両界曼荼羅のうち、胎蔵界で、平清盛が大日如来の宝冠に自らの頭の血をまぜて彩色したと伝承のあるもの。
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兜跋(とばつ)毘沙門天立像
京都・東寺、高さ2.21m
地天女の掌の上に立つ形式のものを、兜跋毘沙門天という。
今まさに地中から毘沙門天が姿を現した瞬間の像である。
これは中国で造られたと考えられている。
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実は、東北にこの像が多いことを知り、2006年に花巻で宮沢賢治したときに、新幹線花巻駅近くの寺に見に行く計画をしたが、そのときは時間が足りなくなって果たせなかった。
それで、今回同じ姿のものを見れて嬉しかった。
東北では、この像に征夷大将軍坂上田村麻呂を重ねて崇拝されているとのことだった。
その時に見る計画をしていたのが、「成島毘沙門堂の兜跋毘沙門天」
東寺のよりは、ずっと荒々しく「荒ぶる神」という印象。
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業用虚空蔵菩薩坐像
京都・神護寺、高さ99cm
五大虚空蔵菩薩のうち、二体出展のうちの一つ。

五大力菩薩像のうち、雷電吼菩薩と無畏十力吼菩薩
和歌山・普賢院、高さ3.17m
大きな像で、すこぶる躍動感があって、気に入った。
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今回の呼び物は、東寺の「立体曼荼羅」を構成する21像のうち、8像が展示されていること。
私は、2007年に東寺を訪れたことがある。そのころはまったく弘法大師については意識がなかったが、この「立体曼荼羅」には、衝撃を受けた。
大きな講堂の端から端まで、大きな仏像が並んでいて、ものすごい迫力だった。
当時の絵葉書から。
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反対側からの眺め。一番手前に帝釈天、増長天、軍茶利明王、不動明王と続く。
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今回出展されていた像は、間隔を開けて四方八方から眺められるようになっており、十分に観察でき、とても見ごたえがあった。
まずは、降三世明王立像
京都・東寺、高さ2.21m
顔が4つ、腕が八本。
踏みつけているのは、「大自在天王(シヴァ神)」とその妃「烏摩」、煩悩や欲望の象徴。
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大威徳明王騎牛像
京都・東寺、高さ1.66m
頭上の三つの面を含め6つの面。六本の腕、六本の足。
座している水牛は、ヒンドゥー教の死の神ヤマを表し、その上に大威徳明王が座るということは調伏を意味する。
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帝釈天騎象像
京都・東寺、高さ2.10m
お顔が非常に端正で、人気のある仏像である。
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ショップで、非常にたくさんのグッズを販売していて、迷ったが珍しかったのが、そして有難いと思ったのがフィギュアである。
どれにしようかなと思ったが、結局帝釈天にした。
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見終わって帰り道、表慶館の前に赤と白の百日紅が綺麗に咲いていた。
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コメント

No title

四季歩さん、こんにちわ

最後の部屋の「立体曼陀羅」、素晴らしかったですね。私は東寺の立体曼陀羅、観たことがありませんが、絵はがきの写真を見る限りは、やはり、今回の展示の方が光の当て方が素晴らしいですね。信仰の場所で見るのと、美術品として見るのの違いなんだと思います(数年前の阿修羅像の時も素晴らしい光の当て方でしたし)。

そう言えば、今回、メモ書き用にPDAを持参したのですが、スイッチを入れると画面が光るので、係員に携帯電話で写真を撮っているのかと、何回か、間違えられました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
東寺の立体曼荼羅、素晴らしいですよ。
あれを超えるもの、知りません。
21体の仏像が一堂に会している圧倒的な迫力は
すごいです。

今回の展示は、違う意味で素晴らしいですよね。
背面からとか、好きな角度からじっくり見られました。
とても新鮮でした。

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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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