サントリー美術館/広重 東海道五十三次 展

20111226

12月21日に行ったのですが、いろいろあってバタバタしてたのでアップするのが今日になりました。
広重の五十三次の画が一挙に見られるというので楽しみにしてました。

サントリー美術館は、六本木の「東京ミッドタウン」の中にあります。
ミッドタウンのガレリアという建物にある。
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入っていくと、クリスマスツリーがお出迎え。たくさんのサンタで出来ていた。
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ガレリアの中には、たくさんのショップがあって、買い物、食事にいいところですね。
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サントリー美術館の横の壁がとてもいい感じだった。
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サントリー美術館の入り口
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「広重 東海道五十三次 展」は、1月15日まで開催してます。
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展示されているのは、「保永堂版」と、それの変わり図があればそれも、それと「隷書版」の三種が全部一堂に公開されていました。
「隷書版」というのは、寿鶴堂から出版されたもので、画中の題が隷書て゜書かれているため、こう呼ばれるのが一般的だそうです。

まずは日本橋です。
このあいだ日本橋の写真を撮ってきたばかりです。
http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-836.html

まずは、保永堂版「日本橋 朝の景」
早朝開けられたばかりの町の木戸から、参勤交代の大名行列が橋を渡って国元に帰るところ。橋のたもとでは、魚河岸で仕入れたばかりの魚を担ぐ男たちが行列に道をあける。その後ろに見えるのは高札場で、幕府が発したお触れが掲げられていた。右手に犬が見えるが、その奥には罪人の晒場があった。現在は警察の派出所が建っている。
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拡大
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変わり図、「日本橋 行烈振出」
 本国は前図の変わり図である。版木の異なる後版が存在する理由について、初版があまりに売れて板が摩耗したため、新しく版をおこしたのだろうとか、火事で板が燃えてしまい作り直したのだろうとか、さまざまな推測がされているが判然としない。異版は「行烈振出」と題が変わるが、初版と同じょうに日本橋を大名行列が通る様子が描かれる。画面右手にいた二疋の犬は中央に移され、前景の人数も増えて木戸のところまで広がり、初版に登場する魚売りや野菜売りのほかに住吉踊、小僧、花売り、お高祖頭巾の女性、貸本屋、読売などが加わって賑やかになっている。
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隷書版、「日本橋」
こちらには、富士山と江戸城が描かれている。橋の南側にはたくさんの蔵が建ち並び、それぞれに商標が記されているが、よく見ると「新板五十三次芝丸清板」と読め、芝神明前の版元、丸屋清次郎が手がけたこの新しい五十三次の揃物の発行を祝ってのものとわかる。
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富士を入れた画が多いが、私はこれが一番好きだ。
保永堂版、「原 朝之富士」
副題に「朝之富士」とあるように、東雲の空に富士の高嶺を望む。空が朝焼けで鮮やかな紅色に染まる様子を、画面上部の一文字ぼかしや、富士の右側の山肌にはどこされた淡いぼかしによって表現している。富士山の手前に描かれる山塊は愛鷹連山。その裾野に広がる湿地帯は「浮島が原」と呼ばれ、「原」の地名の由来となっている。両掛を担いだ、女性の供の男性は、広重の「ヒロ」を意匠化した模様の半纏を着ている。
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隷書版では、このような図になります。
次の吉原宿との問にある一本松立場付近であろう。この辺りからの富士の眺めは東海道随一との聞えが高かった。壮大に描かれた富士山が、画面の上半分を占めている。前図では、その大きさを強調するため、山頂部分が画の枠線を突き破っているが、本図ではそのような処理は敢えてせずに、山頂を枠線で切り取るように隠している。
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保永堂版、「蒲原 夜之雪」
広重生涯の代表作としてあまりにも有名な図ですね。
静寂に包まれた雪の蒲原。山も地面も家々の屋根もやわらかな雪に覆われている。坂道を上る者と下る者が擦れ違い、遠ざかる。登場人物は三人。右端の中間風の男性は、剥き出しの脚が雪に埋もれる。すぐ後ろには農夫風の男性が、うつむきながら家路を辿る。すぼめた唐傘に頭を隠した左端の人物は、杖をつきながらそろりと歩く。彼らの雪を踏む足音と、かすかな息遣いだけが開こえるようである。
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保永堂版、「丸子 名物茶店」
東海道中最小の宿駅丸子は、芭蕉の「梅若菜丸子の宿のとろろ汁」 の句で名高い。本図にはその名物とろろ汁の茶店が描かれる。軒下の縁台には旅人二人が腰を掛ける。一人はとろろ汁であろう、丼鉢をかき込む。もう一人は、燗用の酒器から直に注ぎ酒。赤子を背負った女性が肴を運ぷ。この光景は、『東海道中膝栗毛』 の丸子のくだりを描いているというのが通説である。ただし『膝栗毛』では、店の亭主と女房が喧嘩をしてとろろ汁をぷちまけてしまい、弥次・喜多は食べずじまいであった。

そして驚くことに、このお店が今でもあるんですね。1年くらい前だったかテレビで見ました。すごいですよね、ちゃんと守り続けてる人が居るんです。
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保永堂版、「四日市 三重垂川」
これも有名な絵である。
合羽が飛ばされないように手で押さえながら板橋を渡る奥の旅人と、菅笠を風で飛ばされ、必死で追いかける手前の男が対比的に描かれる。手前の男の困った顔がユーモラスで、強い印象を残す。
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同じ「四日市」の、隷書版である。
四日市宿の西にある日永の追分を描く。この地で左が伊勢路、右が東海道に分かれるため、伊勢神宮へと向かう人々は、この日永の追分から東海道を外れた。本図はその伊勢路の入口である。鳥居の下を通る三人の子供は「抜け参り」の一団である。抜参りとは、主人や親の許しも無く、また往来手形や旅費も持たずに参詣することで、柄杓を差し出し、金品を受けて取って目的地までたどり着いた。
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鳥居の下には犬の伊勢参り姿も見える。犬の伊勢参りとは、事情があって伊勢参りに行けない主人の代わりに代参した犬のことで、首にお賽銭などを付け、旅人や宿場の人間が面倒を見ながら伊勢神宮までたどり着き、参詣を終えると無事に主人のもとへと帰った。本図では、旅人がこの犬に名物の饅頭を与えている。
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「犬の伊勢参り」には驚いた。犬好きのカミさんには「大うけ」であった(笑)
それにしても、今ではとても考えられないことである。交通事情から無理だという話はさておいて、現代の人情が薄れた環境ではとてもとても無理ではないかと思われる。


紹介はこれくらいにするが、とにもかくにも以前から広重の「東海道五十三次」を通しで全部欲しいと思っていたが、出展のものを全部納めた図録が手に入ったので、大喜びである。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちわ

サントリー美術館ですか。赤坂にあった時は何回か入ったことがありますが、現在の場所に移動してからは一回しか行ったことがありません。

広重の東海道53次は、確か、上野の東京国立博物館だったかで見た記憶があります。元々、広重は絵を描いただけで、それを版画師が版木に彫ったのだと思いますが、種々の理由により、その際、色々と原画(肉筆画)と変わったところがあるのでしょうね。

なお、犬のお伊勢参りですが、1匹だけだったようですが、本当にあった話みたいです。

そう言えば、別な話ですが、映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は来年1/16(土)の公開だそうです。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
サントリー美術館は、ミッドタウンの中にあるので、
ショッピング、食事と兼ねて行きやすい場所ですね。


「五十三次」は今まで通しで全部持っていなかったので、
それが二つの版元のものが全部揃えられたので、
大いに満足しています。
(コピーですが)

ミレニアムは、1巻「ドラゴンタトゥーの女」、
2巻「火と戯れる女」、3巻「眠れる女と狂卓の騎士」が
すべてDVDで出ていて、全部持っています。
今度公開されるのは、ハリウッド製でしょうか。
そんな話を聞いた気がします。
公開されたら見たいですね。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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