江島(えのしま)神社・中津宮の狛犬

20170817

所在地:神奈川県藤沢市江の島
撮影日:2016年9月15日

小田急「片瀬江ノ島」駅で下車し、弁天橋を渡って江の島に入り、この日は島内の江島神社全てを見て歩きました。半日かかりましたね(笑)

江島神社全てでは、かなりの数の江戸時代の狛犬がありましたが、その中で一番古いのが今回の狛犬です。

江島(えのしま)神社については、既に記事にしております。

その記事を見る


〇中津宮(なかつみや)
ご祭神は、宗像三女神のうち、市寸島比賣命。
中津宮拝殿前に狛犬が居ます。
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年代:宝暦13年(1763)
材質:石造
型式:江戸尾立ち型


右側の阿形獅子
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左側の吽形獅子
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみが巻き毛で獅子。
・左は吽形、たてがみが巻き毛で獅子。
・阿吽形とも、たてがみの巻き毛が大きく、たてがみも長く伸びている。
・顔は、耳が立ち、眉は巻き毛が上から下に巻き込んで横に並び、その奥に目があり。
・歯はかなり乱杭状で、牙は長く強調されている。顎髭は扇状に広がっている。
・いかめしい顔が笑っているような表現で、親しみを感じる。
・前足は、太く真っ直ぐ。付け根の筋肉が協調されている。爪は鋭く甲に上から毛がかぶさっている。
・前足の後ろに羽根状の毛が全体にあり、付け根に巻き毛がある。
・後足は蹲踞。筋肉が強調されている。後足にも羽根状の毛が全体にある。
・尾は、タケノコ形の「尾立ち」。下半分に巻き毛があり。


前足は、太く真っ直ぐ。付け根の筋肉が協調されている。爪は鋭く甲に上から毛がかぶさっている。
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前足の後ろに羽根状の毛が全体にあり、付け根に巻き毛がある。
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後足は蹲踞。筋肉が強調されている。後足にも羽根状の毛が全体にある。
尾は、タケノコ形の「尾立ち」。下半分に巻き毛があり。
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新宿・西向天神社の狛犬

20170812

所在地:東京都新宿区新宿6-21-1 西向天神社拝殿前
撮影日:2017年7月27日

都営大江戸線「東新宿」駅下車、A3出口から地上に出て「新宿イーストサイドスクエア」を抜けると、50mほどで到着した。
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この神社には、江戸時代の狛犬二組が居るが、そのうち古い方が拝殿前の狛犬である。
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年代:宝暦12年(1762)
材質:石造
型式:宝珠・角型

右側が阿形獅子、頭に宝珠を載せている。
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左側が吽形獅子、頭に角がある。
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみが巻き毛で獅子。宝珠を載せている。
・左は吽形、たてがみが巻き毛で獅子。角がある。
・顔は、耳が垂れ、眉は巻き毛が横に並んで、その奥に目があり。
・歯は綺麗に並び、牙はかなり長く強調されている。顎髭は扇状に広がっている。
・いかめしい顔が笑っているような表現で、親しみを感じる。
・前足は、太く真っ直ぐ。付け根の筋肉が強調されている。爪は立派で甲には巻き毛がある。
・前足の後ろに羽根上の毛が全体にある。
・後足は蹲踞。筋肉が強調されている。甲からずっと巻き毛が続いている。
・後肢の間の彫りは省略。
・尾は、タケノコ形の「尾立ち」。全体に巻き毛が覆っている。


耳が垂れ、眉は巻き毛が横に並んで、顎髭は扇状に広がっている。
歯は綺麗に並び、牙はかなり長く強調されている。
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前足は、太く真っ直ぐ。付け根の筋肉が強調されている。爪は立派で甲には巻き毛がある。
前足の後ろに羽根上の毛が全体にある。
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尾は、タケノコ形の「尾立ち」。全体に巻き毛が覆っている。
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後肢の間の彫りは省略。
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年代は、宝暦12年(1762)の奉納。
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宝珠が大きめで、角も太くて立派なのが、とてもいい。
たてがみや顎髭などはシンプル、足の巻き毛の表現が豊かで、筋肉の付け方もたくましく、顔がちょっと異形で親しみやすい狛犬である。



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王子稲荷神社の狛犬

20170806

所在地:東京都北区岸町 王子稲荷神社正面参道
撮影日:2013年7月3日

この狛犬は、王子稲荷神社の正面参道の石段を上がったところにある。
ところが、この正面参道は現在保育園の敷地内にあるので、平日は入ることが出来ない。

王子稲荷神社については、既に記事にしてあります。

その記事を見る


事前に調べてそのことがわかったので、出来れば境内社全部に参拝したいと日曜に出掛けました。

王子稲荷の下の角まで来ると、こういう案内があります。
ウィークディは、正門から入れないので、こっちの坂を上がって脇から入ってください、ということです。
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この日は日曜なので、正門が開いていて、正門から入れます。
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入ると、正門からの参道が幼稚園の敷地内だということがよくわかります。
鳥居の石段を上がりきると、拝殿前です。
平日は石段最上部の門が閉じていて、拝殿側からこの石段を降りられないようになっています。
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年代:宝暦11年(1761)造立、文化9年(1812)再建
材質:石造
型式:宝珠・角型

正面参道の石段を上がったところに居ます。
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王子稲荷神社拝殿
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右側が、阿形獅子で頭に宝珠を載せている。
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狛犬のすぐ外側に柵があり撮れないので、社殿側から側面は撮った。
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斜め後ろから。
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阿形の、正面からの顔
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左側が、吽形獅子で頭に角があり。
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同様に社殿側から。
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吽形の、正面からの顔
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみが巻き毛で獅子。
・左は吽形、たてがみが巻き毛で獅子。
・たてがみ、顎髭が長く流れて、江戸狛犬の特徴が良く出ている。
・顔は、耳が横に広がり、眉にも巻き毛があるほど極端に長くかぶさり、眼がわからないほど。
・歯や牙も丁寧に彫られ、顎髭にも巻き毛があるほどかなり大きく目立つ。
・いかめしい顔が笑っているような表現で、親しみを感じる。
・前足は、太く真っ直ぐ。爪が大きく迫力がある。脇に巻き毛の表現
・後足は蹲踞。筋肉の表現がありたくましく、爪が大きくて迫力がある。
・尾は、中央の巻き毛が上に立っていき、脇にもかなり流れている。「尾立ち」から「流れ尾」に移行段階の表現ともいえる。

たてがみ、顎髭が長く流れて、江戸狛犬の特徴が良く出ている。
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前足は、太く真っ直ぐ。爪が大きく迫力がある。脇に巻き毛の表現
後足は蹲踞。筋肉の表現がありたくましく、爪が大きくて迫力がある。
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尾は、中央の巻き毛が上に立っていき、脇にもかなり流れている。「尾立ち」から「流れ尾」に移行段階の表現ともいえる。
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文化9年(1812)に再建したときのものだろうが、台座の彫刻が秀逸。
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宝珠が大きめで、角も太くて立派なのが、とてもいい。
たてがみや顎髭など、毛の表現が豊かで、実に江戸狛犬らしい見事な出来である。



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花園神社の狛犬

20170801

所在地:東京都新宿区新宿5丁目17−3 花園神社・ゴールデン街側鳥居の前
撮影日:2017年7月27日

新宿の花園神社には、三組の狛犬と狛狐(江戸時代)が居ますが、一番古いのがこのゴールデン街側鳥居の前にある狛犬です。

年代:延享2年(1745)
材質:石造
型式:はじめ型(尾立ち)

花園神社拝殿
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ゴールデン街側入り口から石段を上がった鳥居の前にあります。
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右側が阿形の獅子
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左側も吽形の獅子
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみが巻き毛で獅子。
・左は吽形、たてがみが巻き毛で獅子。
・顔は、ギョロ目、耳は垂れ、口は大きく、牙が目立ち、顎髭がかなり大きく目立つ。
・いかつい顔だが、表情はユーモラス。
・前足は、前方に出して真っ直ぐ。脇に巻き毛の表現
・後足は蹲踞。
・尾は、立っていて、たけのこ型で脇に巻き毛あり。

はじめ型の特徴で、あまり毛の表現は無いが、肩や膝、そして首もとの部分に渦巻きのような模様が彫られている。
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これもはじめ型の特徴だが、後肢の間が彫られていない。
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はじめ型はたいてい、尾は付き尾だが、この狛犬は尾が立っていて、たけのこ型で脇に巻き毛あり。
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江戸中期のものでもあり、後頭部や後脚などがかなり破損していましたが、なかなか貴重な狛犬です。
いわゆるはじめ狛犬の分類に入るが、尾が立っているのは、江戸狛犬への推移型といえる。
愛嬌があって、とてもいい。



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王子稲荷神社境内・市杵島神社の狛犬

20170725

所在地:東京都北区岸町 王子稲荷神社境内・市杵島神社
撮影日:2013年7月3日

この狛犬は、日曜・祝日でないと見ることが出来ない。

この狛犬は、王子稲荷神社境内社・市杵島神社にある狛犬である。
ところが、この境内社は現在保育園の敷地内にあるので、平日は入ることが出来ない。

王子稲荷神社については、既に記事にしてあります。

その記事を見る


事前に調べてそのことがわかったので、出来れば境内社全部に参拝したいと日曜に出掛けました。

王子稲荷の下の角まで来ると、こういう案内があります。
ウィークディは、正門から入れないので、こっちの坂を上がって脇から入ってください、ということです。
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この日は日曜なので、正門が開いていて、正門から入れます。
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入ると、正門からの参道が幼稚園の敷地内だということがよくわかります。
鳥居の石段を上がりきると、拝殿前です。
平日は石段最上部の門が閉じていて、拝殿側からこの石段を降りられないようになっています。
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境内社の市杵島神社は、石段の下から右手に行くとあります。
だから、平日には市杵島神社には参拝できません。

石段下から右に折れると、市杵島神社に入る鳥居があります。
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鳥居をくぐって、参道が左に折れると、社殿の前に狛犬が居ます。
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年代:宝暦11年(1761)
材質:石造
型式:江戸尾立ち型

右の阿形獅子
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左の吽形獅子
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特徴:
・右は阿形、たてがみが巻き毛なので獅子。
・左は吽形、こちらもたてがみが巻き毛で獅子。
・顔は、阿形は損傷が大きいが、阿吽とも笑顔のようである。
・身体が小さいこともあり、親しみやすい印象。
・耳は厚くて垂れている。眉と鼻はそんなに目立たない。顎鬚が目立つ。
・牙は辛うじてわかる程度。
・胸は大きく張り出している。
・身体の巻き毛は、身体が小さいわりにははっきりしている。
・前足短く、直立。付け根の巻き毛は大きい。足指などの造作は簡素。
・後足は蹲踞。つま先の造作は簡素。
・尾は立ち尾だが、後ろから撮らなかったため詳細は不明。

年代は、宝暦11年(1761)の掘り込みあり。
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王子稲荷には、参道の石段を上がりきったところに同じ年代の狛犬があるが、
こちらは、石が上質なため保存状態がとても良い。
今回紹介したのは、それと比べると損傷が激しいが、小型であり親しみを感じるものである。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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