青面金剛庚申塔/文京区・天祖神社①

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所在地:東京都文京区本駒込3丁目40−1 天祖神社境内
撮影日:2017年11月20日

天祖神社については、既に記事があります。

その記事を見る


天祖神社の東入り口鳥居の右に庚申塔が7基置かれています。
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庚申塔7基のうち、文字塔2基を除いて5基が対象となり、今回は①を取り上げます。
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全体像
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銘文
「現伏三尸禍」「奉待庚申」「速得二轉樂」
三尸とは、人が眠ったら天帝に告げ口に行くという三尸虫のこと。
「楽」は法楽のことであろう。
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右に「延宝四暦」、左に「丙辰卯月八日」
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塔身:舟形光背
主尊:一面六臂青面金剛
日月:四手のうち上の二手に支えられている。
主尊の特徴:一面六臂、髪火焔
本手:合掌
他の手が持つ法具:月、羂索、剣、日
脇侍:なし
造立年代:延宝4年(1676)
総高:90cm

頭部、髪は火焔
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本手は合掌
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他の四手だが、上の二手は日月を支えている。
通常は法輪と三叉矛だが、農家にとっては日月のほうが大切なのは間違いない。
下の二手も、通常は弓矢だが、剣と羂索となっており、これは不動明王の持つものから来たか。
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青面金剛は岩の上に立っている。
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(了)



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牛天神北野神社の狛犬

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所在地:東京都文京区春日1-5-2 牛天神北野神社玉垣前
撮影日:2015年2月15日

牛天神北野神社については、既に記事があります。

その記事を見る

牛天神への登り口
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狛犬は、社殿を囲む玉垣の前に居る。

年代:文化6年(1809)
材質:石造
型式:宝珠・角型(流れ尾型)

右側が阿形獅子。頭に宝珠を載せている。
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左が吽形獅子。頭に角がある。
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特徴:
・右は口を開き阿形、たてがみに巻き毛あり獅子。頭に宝珠を載せている。
・左は吽形、たてがみに巻き毛あり獅子。頭に角がある。
・たてがみが非常に長く流れて、前足の半ばにまで、後足にまでかかっている。巻き毛も彫りが深くて美しい。
・耳は横に広げ、眉と髭、顎髭も立派。
・牙はわからない。阿形は口を開き、吽形も歯をのぞかせているが、穏やかな感じ。
・前足は阿吽とも片足を上げ動きがある。後足は蹲踞。
・前足と後足共に筋肉が強調され、爪もしっかり、毛並みも豊かに表現されている。
・尾は横に長く美しく流れ、巻き毛の彫りもよく見事である。


爪先までしっかりと美しく彫られ、毛並みもしっかりと細部にまで豊かに表現されている。
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阿形は、子獅子が乳を吸っている。
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吽形の背中に子獅子が乗っている。
正面からは見えないので、あやうく見逃すところだった。
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尾は横に長く美しく流れ、巻き毛の彫りもよく見事である。
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年代は、文化6年(1809)。
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宝珠・角型での、流れ尾型は初出である。
顔、体毛、尾の流れと云い、すこぶる秀逸な彫りで、見事な狛犬。
乳を吸っている子獅子というのは、私はこの狛犬しか見ていない。
それだけ、この狛犬を彫った石工の芸術性には目を見張るものがある。



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智光山公園の、冬の花

20180130

雪が降ったりで、運動不足だなあと感じたので、智光山公園でウォーキングをした。

毎日寒い日が続くので、公園の中の森の道はこのとおり、まだ雪道である。
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日時計のある広場も、このように雪の中だ。
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今日は「チャリティー」の花を撮影した。
いつもこの樹の横を通るので、面白い植物だなと思っていた。
驚いたことにこの間NHK総合テレビ18時台の首都圏ネットワークという番組に「狭山市緑化植物園のチャリティー」が放送されたのである。
この厳しい冬の最中にたくさんの花が咲くということで。

ネットで調べると「マホニア・チャリティー」というのが見つかった。
マホニア・メディアはメギ科ヒイラギナンテン属(マホニア属)の常緑低木である。
中国原産の柊南天(ヒイラギナンテン:Mahonia japonica)とマホニア・ロマリフォリア(Mahonia lomariifolia)との人工交雑種である。
チャリティー(Charity)はそうした園芸品種の1つである。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
幹は太く、立ち性である。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は12月から1月くらいである。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。
特徴は花穂が垂れず立ち上がることである。

智光山公園にあるのは、花穂が垂れているのが多いが、これは垣根状に密集して植えてあるためなのだろう。

チャリティーは、花壇を挟んでバラ園と向かい合う場所にある。
通路の右側の垣根がチャリティーである。
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蕾が小さい間は紫色の穂である。
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蕾が大きくなると黄色になる。
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上に立ちあがった穂は勢いがあって綺麗だ。
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下に伸びた花穂が多い。
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開花しているところもある。
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端の一本が、綺麗な色に黄葉している。
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黄葉と花穂の取り合わせが綺麗だ。
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「マンサク」も咲いていた。
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(了)


佐太大神(さだのおおかみ)/日本の神々の話

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『出雲国風土記』に登場する神。
島根県松江市「佐太神社」正殿の主祭神である。
佐太大神は神魂命(出雲風土記の記述=神産巣日神)の子の枳佐加比売命(きさがいひめのみこと)を母とし、加賀の潜戸で生まれた。
父は麻須羅神(ますらかみ)とされる。麻須羅神は勇敢な男神の意である。

『出雲国風土記』によれば、「むかし、神魂命の御子の枳佐加比売命が佐太大神を産もうとなさったとき、弓矢がなくなった。
比売神が『今自分が産んだ御子が麻須羅神の御子ならば、なくなった弓矢よ出てこい』というと、水の間に角の弓矢が流れ出てきた。比売神は弓矢を手にとって『これはあの弓矢ではない』といっで投げ捨てられた。
すると金の弓矢が流れてきた。比売神はこれを待ち受けてお取りになり、『暗い窟だこと』といって、金の弓矢で岸壁を射通された」
(原文は「産れまさむとする時に、弓箭亡せ坐しき。爾時御狙神魂命の御子、枳佐加比売命、願ぎたまひつらく、吾が御子、麻須羅神の御子に坐さば、亡せし弓箭出で来と願ぎ坐しき。爾時角の弓箭、水の随に流れ出づ。爾時弓を取らして詔りたまひつらく、此は弓箭に非ずと詔りたまひて、擲げ廃て給ひつ。又金の弓箭流れ出で来けり。即ち待ち取らし坐して、闇鬱き窟なるかもと詔りたまひて、射通し坐しき。即ち御租枳佐加比売命の社此処に坐す」

神名の「サダ」の意味には「狭田、すなわち狭く細長い水田」という説と「岬」という説とがある。

佐太神社は毎年出雲に全国の神が集まり会議があるとき、後半の会議場になる重要な神社であり(前半は出雲大社)、毎年9月に会議を前にして新しいござを入れる「ござ替え神事」が有名である。

元々は佐太大神が出雲の主神であったのが、後に大国主神がこの地に鎮座し、佐太大神は主神の座を譲ったものと思われる。また、出雲国の西半分を大国主神が管理し、東半分を佐太大神が管理するのだという説もある。

明治維新時に神祇官の命を受けた松江藩神祠懸により、平田篤胤の『古史伝』の説に従って祭神を猿田彦命と明示するように指示されたが、神社側はそれを拒んだ。
現在において神社側は、佐太御子大神は猿田彦大神と同一神としている。

また、父神とされる麻須羅神こそ、ほんとうの佐田大神とする説あり。


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青面金剛庚申塔/文京区・光源寺

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所在地:東京都文京区向丘2-38-22  光源寺境内
撮影日:2017年4月26日

今回の庚申塔は「駒込大観音」で知られる光源寺の境内にある。
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庚申塔の説明(文京区教育委員会)
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塔身:笠付き角柱型
主尊:一面六臂青面金剛
日月:浮き彫り、瑞雲付き
主尊の特徴:一面六臂、髪火焔、三眼
本手:剣とショケラ
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、三叉矛
脇侍:左向一邪鬼、二鶏、三猿
造立年代:明和9年(1772)
総高:250cm

日月は浮彫り、瑞雲付き
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髪は火焔、頭上に大きさから髑髏だったと思えるものがある。
誰かが不吉と思って削ってしまったか。
三眼で、怒り顔である。
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本手は剣とショケラ
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ショケラは、髪を掴まれた半裸の女人であることはわかる。
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他の手が持つ法具は、法輪、弓、矢、三叉矛
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踏まれている邪鬼は、頬杖をついていて、青面金剛がまったく重くないようだ(笑)
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青面金剛の足元左右に鶏が二羽。右が雌鶏、左が雄鶏。
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三猿は、身体にリアリティあり、姿勢に動きがあって秀逸。
真ん中が「見ざる」、股間がアブナイ。右が「聞かざる」。左が、おどけた感じの「言わざる」
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青面金剛の姿もいいし、邪鬼や三猿も面白い。
風化や欠損もほとんど無くて、秀逸な庚申塔である。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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