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三猿庚申塔/川越市

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所在地:埼玉県川越市大袋248向かい
撮影日:2020年11月21日

道路のT字路のところに、今回の庚申塔はあります。
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塔身:駒型
主尊:三猿
上部に光明真言(?)
日月:なし
脇侍:二鶏
造立年代:享保13年(1728)

塔身は駒型。
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銘文:
右に 「庚申供養 武州入間郡」
左に 「享保十三戊申年十一月吉日]
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問題は、この塔身の構成である。
主部分には、上部に輪と蓮の花が刻まれ、下部に二鶏が刻まれている。そして台座に三猿が刻まれている。
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上部に刻まれた幅の広い輪と蓮の花であるが、輪の中にも何か刻まれていたようだが、磨滅していてよく判らない。輪にも何か刻まれていたようだ。
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私の推測は、光明真言と大日如来以下5仏の梵字が刻まれていたのではないかと思う。
光明真言の24文字の梵字は、円形に時計回りに刻まれる。
さらにその中に、真ん中に大日如来、上下左右に、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、上空成就如来のそれぞれを表す梵字が刻まれた例が狭山市の光明真言供養塔にある。
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三猿は、右から「言わざる・聞かざる・見ざる」である。
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この庚申塔は、川越市博物館の資料では三猿庚申塔とされているので、それによった。
主尊を、地蔵菩薩とか如意輪観音とか仏像にしている例は多い。
この庚申塔も、構成をみれば上部に何らかの主尊があり、三猿は脇侍としてもおかしくない。
しかし、上部が磨滅しており明確にできないので三猿塔としているのである。



「庚申塔の探訪記事一覧」に飛ぶ



讃岐国・金刀比羅宮の狛犬⑥

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所在地:香川県仲多度郡琴平町字川西892番地1金刀比羅宮旭社前黄銅鳥居
撮影日:2020年3月23日

「青春18キップの旅2020春」にて金刀比羅宮に参拝したときに撮影した狛犬です。

金刀比羅宮については、既に記事があります。

その記事を見る


金刀比羅宮では、私は12組の狛犬を確認しましたが、今回の狛犬が6番目となります。

今回の狛犬は旭社の前を通過して、黄銅鳥居の脇に居ます。
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年代:明治2年(1869)
材質:石造
型式:出雲・丸台座丸尾型

この狛犬の特徴は、台座が円盤であること。
これが、ありそうで無いのですね。
出雲発祥の型です。

右側が阿形獅子。
丸台座の上に蹲踞している。
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たてがみに巻き毛があり獅子。たてがみは長く肩の下まで流れている。
伏せた耳が長い。
眉が濃く、鼻が大きいので、埋もれた奥目を怒らせている。
頬髯、顎髭長い。
鼻の下すぐに歯列をむき出している。牙は目立たない。
表情は怒った顔で威嚇している。
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左が吽形獅子
丸台座の上に蹲踞している。
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たてがみに巻き毛があり獅子。たてがみは長く肩の下まで流れている。
伏せた耳が長い。
眉が濃く、鼻が大きいので、埋もれた奥目を怒らせている。
頬髯、顎髭長い。
口をギュウッと閉じて、牙をのぞかせている。
表情は怒った顔で威嚇している。
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前足は長くて、真っ直ぐにピンと直立。指が長くて爪も立派。
身体の体毛は豊かで、足の走り毛も立派に表現されている。
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尾は背中に付いて丸まって立っている。
豊かな毛が枝分かれして大きな巻き毛になるが、全体として丸まっている。
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この狛犬は、出雲型である。
出雲型には、「構え型」、「丸台座型」、「丸尾型」があり、今回のは、「丸台座型」と「丸尾型」の特徴を備えている。

丸台座型は、出雲地方以外では奈良東大寺の近くの氷室神社で確認しているが、調べたら氷室神社のは未紹介なので、このブログでは出雲地方以外の例としては初出となる。
この狛犬の顔も出雲特有のものである。



狛犬の記事一覧を見る


今年もよろしくお願いします

20210101

明けましておめでとうございます。
皆さまにとって、よいお年であるようにお祈り申し上げます。

今年の年賀状です
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昨年は、未曽有の歴史となります新型コロナウィルスに世界が翻弄されました。
毎年3月に実施している「青春18キップ」出発のときには少々危険かもという状態で出発し、消毒用品を片手に気を使って回ったのが、私としては対コロナ対策のはじまりでした。
私個人としては、いままで無事に切り抜けられてきましたが、昨日はついに東京都の一日の発生者が1337人と、千人を越えてしまう状況です。
コロナ以外では私にとっては、まずまずの一年でありましたのを感謝しております。

今年も、のんびりとマイペースで、楽しみながら
このブログをやっていきますので、よろしくお願い致します。


角川武蔵野ミュージアム&サクラタウン夜景

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所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
撮影日:2020年12月18日

所属する歴史クラブの「博物館に行こう」グループの企画で参加しました。
JR武蔵野線東所沢駅から徒歩で10分ほどで到着。

角川武蔵野ミュージアムについては、9月にプレオープン記念展で訪れたときの記事があり、そこでサクラタウン全体の説明や、隈研吾氏の設計の素晴らしさなどは説明しています。

その記事を見る


武蔵野坐令和神社の鳥居の蔦は、9月に来たときよりも40cmほど成長していた。
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最近寒い日が続いていたので、ミュージアム横の水盤には、氷が残っていた。
それと、9月には無かったが、水盤に夜間のイルミネーション用に球の照明が置かれていた。
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しばらく参加者に、周辺を散歩したり、武蔵野坐令和神社に参拝したりしてももらってから、予定の入場時間になったのでミュージアムに入場した。

チケットだが、当日券もインフォメーションセンターで対応しているとのことだが、コロナ対応の為入場制限があり、事前にネットで購入することを推奨されており、この日の参加者は10名だったので、一人で10名まで購入可能なので、私が一括購入して用意をしました。

館内の構成
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購入したのは、「スタンダードチケット」で、その対応範囲は、以下のようになっています。
・4Fエディットタウン
・4F荒俣ワンダー秘宝館
・4Fエディット&アートギャラリー
・4F本棚劇場
・5F武蔵野回廊
・5F武蔵野ギャラリー

ということで、館内に入りエレベーターで4階に直行。

館内マップ
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エレベーターを降りて、チケットのQRコードでチェックインし、エディットタウンを抜けて、最初に「荒俣ワンダー秘宝館」に向かった。
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【荒俣ワンダー秘宝館】

入口では荒俣宏のマスクが迎える。
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館内には、荒俣氏が集めた不思議なものが並んでいる。
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何点か気に入ったものを紹介しておく。

光を三原色に分解するプリズム
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ハッピーフェイススパイダー
ハワイ島に生息すね5mmくらいの小さな蜘蛛。
展示品は拡大して3Dプリントしたもの。
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世界の奇虫大集合
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オオキバヘビトンボ
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人面カメムシ
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不思議な形の鉱石もいろいろと。
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〇ウサギノネドコ
京都、東京を拠点に「自然の造形美を伝える」活動を行っている。
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「放散虫」
放射状に張り巡らした骨格で周囲の海水と餌をキャッチする。
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「葉脈」
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〇新世界透明標本/富田伊織
埼玉県狭山市生まれ。北里大学水産学部在学中に研究用の透明骨格標本に魅せられ、独自に制作を開始した。
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生物の標本とは思われない、美しいフォメム。
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【エディットタウン】
テーマのもとに集められた本が並ぶ。
その前で椅子に腰かけて閲覧できる。
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大きなテーマ(文脈)は9つあるようだ。
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その中に、いろいろなテーマで本がまとめられている。

これは武士の源平争乱に関して集めてある。
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これは、古代豪族に関して集めてある。
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自分に関心のあるテーマのところで、座り込んで閲覧していられる。
2時間でも3時間でも居られると思った。

【本棚劇場】
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スケールには圧倒される。
しかし、閲覧できるのは手が届く範囲。
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一定時間ごとに、プロジェクションマッピングのデモンストレーションがある。
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【アートギャラリー】
米谷健+ジュリア展
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本棚劇場から通じる階段で4階から5階に上がる。

吹き抜けになっている本棚劇場を5階から見下ろす。
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【武蔵野ギャラリー】
〇武蔵野を愛した柳田国男と角川源義
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柳田国男の「武蔵野」に対する深い関心は、1920年に書かれた「武蔵野の昔」によく表れている。
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角川源義邸は、善福寺川を南方に望む荻窪のゆるやかな斜面に建てられていた。
当時の杉並はまだところと゜ころに武蔵野の面影を留めていた。
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集合時間になったので、2階の出口に向かう。
出口近くの、ミュージアムショップ。
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夕食だが、ミュージアム内のレストランだと10名がまとまってスムーズに入れると思えかったので、角川食堂にて食べることにした。社員食堂なので、メニューはランチのほうが充実している案配だったのだが、初めての人には好評だった。

夕食を終えて、外に出るとすっかり暗くなっており、30分のあいだ自由行動とし、各人が思い思いに夜景を撮影した。
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これで、満足して帰途についた。

(了)


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三猿庚申塔/川越市山王塚

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所在地:埼玉県川越市大塚1丁目21  山王塚
撮影日:2020年11月21日

ここには何度も訪れているが、最近どんな感じかなと訪ねた時の写真でアップします。

ここの事を詳しく知ったのは、2016年3月に、この古墳の発掘調査見学会があって、それに参加したことによります。
その時のことは記事にしています。

その記事を見る


その後、2018年3月25日の朝日新聞に、「国内最大の上円下方墳」として紹介の記事が載りました。
石室側壁が、榛名山に近い利根川上流域の「角閃石安山岩」、門柱石は秩父の「緑泥片岩」であり、それぞれ数十キロ離れた複数の産地から運ばれたこと、石室にも木棺が置かれていた等を紹介していた。

「上円下方墳」という、下段が「方形」上段が「円形」になっている極めて稀な形をした古墳で、日本で6例しか発見されていなくて、その最大なもものとなります。

ただ、残念なことに、復元がされていないので、知らない人が見るととても古墳とは見えない状態です。
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冬になって草が枯れているので、下方墳の盛土の直線が辛うじてわかります。
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山王塚の説明
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山王塚の名のとおり、頂上に山王様が祀られている。
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そこからちょっと離れたところに、庚申塔がポツンと一基立っています。
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塔身:板碑型
主尊:三猿
日月:なし
主尊の特徴:右から見ざる・聞かざる・言わざる
造立年代:寛文12年(1672)


塔身は板碑型。
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上頂部を三角に加工し、三段の唐破風様の装飾になっている。
日月の彫刻は無い。
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銘文:
右に 「寛文十二之天十二月吉日」
中央に 「奉造立庚申塔」
左に  「武州日東郡今福村]
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三猿は、右から「見ざる・聞かざる・言わざる」である。
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下部には蓮の彫刻があり。
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この庚申塔は、寛文12年(1672)造立であり、川越で6番目に古いものであるが、
「山王塚」という場所なので大事にされてきて、環境も林の中なので、保存状態は良い。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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